第一章:登場人物一覧(終話まで)
エミリー「一章内容のネタバレ厳重注意でございます」
あと、勇者パーティーのところには、一部エスメラ語で彼らの異名を記しておきます。
黒の勇者パーティー・・・・・・・・・
★エース・フォー・バイナリー
”+,Ahsーuy,ukuForuK,〈〉”
異世界からの転生者だが、あんまり転生した意味のなさそうな主人公。異名は”黒の勇者”。
税率がそんなに重くない農村出身で、現代日本の娯楽に飢えている。
元が日本人なので、この世界の常識にすり合わせた結果、人間不信や躁鬱気味など若干病んでるが、まだ常識の範囲。わかりにくいレベルのツンデレ。
不本意な流れで竜王を殺し、英雄とされ王都に帰還するも、一部のヒトビトの策謀により死去。その後、破壊神の加護で無理やり半精霊として蘇生させられる。
魔力はともかく魔術が極端に苦手。聖剣なしではまともに魔術も行使できず、半精霊となった後もそれは相変わらず。
ダンジョン作成能力を経た後、異世界テーマパーク”りゅーおーらんど”の設計にとりかかったりしている。人間側の状況については、とりあえず様子見中な模様。
☆カノン
”+,Ihsnek,cigaM,usoroK,iguruTanataK,〈〈”
人間側のヒロインで、女剣士。
魔術師にとってはある種、天敵とも言える存在。額に傷があり、普段はそれを隠していたが、エースの前などではよほどの理由がない限りは隠さない。
剣の腕は、良くも悪くも国で二番目くらいの強さ。実戦に基づいてくみ上げられた、邪道中の邪道な戦い方を主とする(普通の剣術も使えるには使える)。メイドテレポーターと互角に戦える、数少ない人間の一人。
実は豆腐メンタルだが、気合で強がってなんとか相殺している。普段はまともであるが、エースには病的な執着を見せている。もっともその理由もエース本人が原因なので、筆者から特に彼を擁護することはしない。
エース死亡後、黒騎士ではないが何人もの人々に殺されかける。余裕をもって撃退したものの、その後、エース死亡を信じていない彼女は彼の足跡探しをしている(もっともイマイチ効果は上がっていないが)。
★ニアリー・コール
”+,Uhsikegos,sworrAcigaM,〈〈”
弓兵。”魔弾の狙撃手”の異名を持つ。弓兵なのに狙撃手と呼ばれる所以は、彼の武器がボーガンだから。
元大規模ギルドの長。竜王に壊滅させられ、エースたちと協力関係を組む。彼の格闘の師匠。
乾いた彼の復習劇に、勇者たちとの交流は温かみのある何かを残した。
現在は王国南西部の砂漠地帯にて、弔いのため戦死者の遺品探しに明け暮れている。お酒大好きな彼が、そんな過酷なアルコール摂取不能地帯に赴くという時点で、どれだけ本気かうかがい知れる。
ちなみに貴族でもないのに苗字があるのは、一応名誉国民扱いだから。
☆セイラ
”+,Ihsustujam,regnisenniM,〈〈〈”
天才魔術師のロリっ子。”吟遊詩人”の異名を持つ。
音楽と魔術研究と技術向上にあくなき探究心と冒険スピリッツを燃やす年齢一桁。そしてパーティーの参謀。この段階で色々とおかしい。
間違いなくこの世界の産業革新は、彼女なくして起こりえない。
しかし、生きた姿で登場する間もなく黒騎士により殺される。筆者的に彼女に恨みがあったわけでは断じてないのだが、どうしてこうなったし・・・。
本作の登場人物たちの中でも、屈指の突っ込み役だった。
☆ツナナギ
故人。パーティーのタンク役。詳細割愛。
彼女が現在、パーティーの一員としてカウントされていないのにはちょっと特殊な理由があるが、たぶん番外編でさらっと流す可能性が高い。
王国関係者・・・・・・・・・
★セラスト・オルバニア
国王。実は婿養子で、エースに負けず劣らず読書大好き。
娘がさらわれたり、奥さんが外交で国外に行って国内の仕事のまかなう範囲が増えたりして、心労がたまりにたまって現在ミイラ人間一歩手前。
実年齢は今の見た目よりも若い。むしろ、何故ここまでガリガリになったしという世界の話である。娘、よく卒倒しなかった。
エースとは彼が村を追い出された後に、「王子珍道中」37巻写本を一緒に購入したことが出会い。騎士団長にこってり絞られたりもしたが、結果として勇者選出に一役買ったので、結果オーライ!
☆マグノリア・オルバニア
王妃。セラストよりも思い切りがよく、仕事の折半は6:4くらいの割合で行っていた。
竜王が動いたせいで他国から攻められそうになるのを、上手にかわすナイスマダム。また国王よりも心臓に毛が生えているためか、見た目はそんなに変化なし。
実は王国内で最強クラスの人物の一人。普段はセラストを尻に敷いているが、本当のところはそうでもない。夫に対しては、負い目と愛情がせめぎ合っている。
☆エリザベート・オルバニア
王女。可憐なハーフエルフ(王族の血統には亜人の血が流れている)。
吊橋効果抜きでエースに惚れているが、いまいちその気持ちは伝わっていない。残念ながら、エースは年が近くないと恋愛対象として見てくれないようだ。
猪突猛進なくせに周囲に気を配れるという、奇跡のような詐欺のような性格を持つ。
周囲の状況を慮り計算できるので、参謀や指揮官向き。使用する魔術もそれに応じて遠距離、超遠距離系のものが多い。
★アーレス・リックス
教育大臣。メタボが心配。
貴族の中でも典型的な平民嫌いにして純血主義。しかしそんな彼も元平民である。よく考えれば発言は色々ブーメランなこともあるのだが、彼なりの理屈付けが一応存在する。
一見駄目駄目な貴族のように見えるが、大臣に任命されるだけあって、公衆衛生や健康保全、環境保護など案外その功績は馬鹿にならない。
エースや一般的な平民に対する刺々しさとことなり、領民や家族にとっては良い父、良い領主・・・なのかもしれない。
黒の勇者暗殺に加担した八人のうちの一人。貴族主義とエースの人格を嫌っていたことが主な理由。
★ハボック・ハボックIV世
法務大臣。好々爺な見た目に反して、割と溜め込む性格。
法関係の仕事だけでなく、国王が何かやらかしたりした時、後始末を仕切ったりするのがこの人。その手腕と人柄から、国王からの信頼は厚い。
名前が変なのは、代々王家に使えるハボックの男は、そう名乗るべしという先祖の遺言。なので本名は別にある。
黒の勇者暗殺に加担した八人のうちの一人。エース自体にはむしろ好印象を抱いていたものの、封建社会ベースにおけるエースのラテラルモダン思想が、国王に悪影響を与える前に殺そうと考えた。
★ジャン・ラインハルト(本当はもっと長いけど割愛)
軍務大臣。太マッチョではないが細マッチョでもない、ナイスマッスォール。
魔族との戦時中は「将軍」と呼ばれていた。名将であり、勇猛果敢な兵士であり、同時に割と後先考えない人。でも脳筋というわけではない。
ちなみに弱小ではあるが、教育大臣と違い実家は結構長い歴史の貴族である。アーレスさんNDK、NDK。
黒の勇者暗殺に加担した八人のうちの一人。主な理由として、竜王の脅威に対して増強していた軍事費が、議会により激減させられかねないことを事前に察知したことが切欠。
新たなる勇者パーティー・・・・・・・・・
★アスター・リックス
新たなる勇者。二代目勇者と呼ばれることもあるが、歴史的にみてフォースメラ大陸には何人も勇者が居るので、正しくは「王国における」という注釈がつく。
また、厳密には勇者とは呼べない。本人もその自覚がある。
教育大臣、アーレス・リックスの長男。父親を反面教師にしたわけでもないだろうが、酷く倹約家でお人よし。そして優柔不断で日和見主義だが、エース曰く「良い日和見主義」とのこと。そんなエースとカノンに剣技を習っていた。
その縁もあってか、新たなる勇者選出時に呼ばれ試練を受けた。
一年ほど前、エリザベートに告白したがあっさり振られている。
★レオウル
剣闘士の大男。超時空の覇者のごとく、濃い。
闘技場で数々の功績と数々の問題行動と数々の武勇伝を打ちたて、良くも悪くも伝説的な人物。
そして、髪型が何故か女性的。一応それなりに理由らしきものはあるのだが、言ったところで詮のない話なので割愛させてもらう(ちなみに容姿から何故か誤解されるが、あっち♂系ではない)。
所謂「魅せる」戦い方が得意であり、正攻法相手にはめっぽう強いが、搦め手が来るとちょっと弱体化。
魔族関連
★竜王
魔族の統率者で、半精霊。その本体はエヴァ計測と同じくらいのサイズ(要は微妙に不定)。
とりあえず、存在そのものが埒外。ざっくりその強さを例えるなら、アーカードの旦那くらいのチート。はりー、はりー。
色々事情もあって、仲良くなっていたエースに討たれる。
王国が生まれるよりもその出生は早く、王国の樹立にも過去の彼、竜王と呼ばれる以前の彼が少し関わっていたりする。
エリザベートをさらった理由は、そのうち語られるかもしれないし、語られないかもしれない。
彼を殺したところで「竜殺し」の加護を得ることはできないのには、一応理由がある。二章でたぶん明らかに。
ちなみにRPG的に言えば、ボス戦は三段変身。
☆エミリー
ヒロインその2。拾われっ子で、竜王の娘。
フォースメラ大陸最強メイドと称される「十本指メイドサーバント」(選定者不明)の一人”メイドテレポーター”として数えられているが、本人は全く知らない。
美少女であるが、普段は無表情。半変温動物。
一人で広大な城の管理を完璧にこなし、上級魔術を片手間でバンバン打てる規格外。ただし竜王には遠く及ばない。
ちょっとSっ気がある上、若干病んでる節がある。
三半規管は空間魔術使いであるためか強い。
信条は、信賞必罰。そして従者、王佐としての矜持を持つ。
エプロンドレスを嬉々として着込んでいたりするが、彼女に別に変な趣味はない。大体竜王のせい。
彼女にとって竜王は、父親であり世界であり恩人であり神であり仇敵でもあった。
★T・T・T
流れの魔術師。典型的な魔族シンパであり、竜王シンパ。
獣人族で、蛇人間と呼ばれる人種(?)。決して有名ではないが、獣人の中でも屈指の魔術師。
歴史的経緯から自意識過剰かつ危機意識による排他思想が蔓延している蛇人間の中でも、まだ話しの分かる方。
黒の勇者暗殺に加担した八人のうちの一人。暗殺計画首謀者の話にのせられた、蛇人間の一族から選出された。
☆ケティ
獣人族。ウサギの獣人少女。
キュートでポップで、出るとこ出ていて頭にウサミミと、なんだか筆者の趣味が疑われかねない容姿をしているが、場を弁えることにかけては一番大人な人物。かつて賭博場で働いていた結果か、対セクハラ対いちゃもん対ヤクザにらみなどに対するメンタルは強い。
魔力の高さもあいまって、エミリーからスカウトを受ける。魔法は苦手だが、エミリーに言わせれば「伸びしろがちゃんとある」とのこと。
★オーガスト&リック&イナ&バイツ&ドライ
魔族の冒険者パーティー「オーガタンク」。
クエストダンジョンと採集が主な収入源で、全体的に賭博と酒が大好き。メンバー構成は狼の獣人一人、ハーフトロール一人、ゴブリン三人。
”りゅーおーらんど”ジェットコースター最初の犠牲者たち。後日、エミリーから酔い止め用ポーションが送られたかは定かではない。
神秘・・・・・・・・・
☆破壊神
魔族があがめる神。人間における「運命の女神」に近い立ち居地のようだが、詳細不明。
性格は結構軽いっぽい。
★りゅーおーくん
”りゅーおーらんど”のマスコットキグルミ。竜王と同種の気配を放つずんぐりむっくり。口からフリップボードを出すとき、明らかに空間操作魔術を使っているくさい。
詳細不明。知るのは、今のところ創造者であるエースのみ。
これだけで正体推察できそうな気もするが、一応まだ隠しておく。
番外編の人物一覧は、今のところ予定しておりません。