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とあるほしのものがたりSHIT!!第22話

イジメってのはする側に責任があるけれども、

原因はされる側にあることが多い。

イケメンで運動が出来て清潔感があるやつと、

キモメンでどんくさくて脂ぎった奴の苛められている比率を見ればすぐにわかるはずだ。

そうそう、世のお母さんにアンケートをとったところ、

なってほしくない子供のランキングの順位は、

苛めるような子供よりも、

苛められるような子供の方が上だったらしい。

苛められっこ諸君、ご愁傷様。

シットの目的が詰まった巨大なサンゴの塊は海流に流され、

シットが予想する以上の長い長い道のりとなった。


途中何度も火山が噴火する音や、地震が起こるのをシット達は聞いたり感じたりした。

今まさに大陸は大きく変動しようとしているようだった。


そんな激動の世界で長く永く、とても遠い旅により、

途中何匹もの仲間が脱落したがシットはそんなことは気にしなかった。


ふんっ、遅い奴が悪いんだ。とろくさい奴が悪いんだ。弱い奴が悪いんだ。

だって僕だってそうされたんだ。勉強でわからない所があっても、

何でこんなものもわからないのみたいな目でみんなに見られたし、

クラス対抗リレーだって僕の番になった時に急に歓声が溜息に変わった。

だから僕が置いていく側になっても待ってやることは無いんだ。


それにしても疲れたな。

「おいっ、サイマーここから暫くは僕を乗っけてくれ。

僕はしばらく休むぞ。」


「……。」


あぁそれにしても楽だな。

でもこんなメスよりもさっきの幼虫の方が可愛かったな。

いくら慣れてきたとはいえ、人間以外の生き物で可愛いと思えるんだからよっぽどだよ。

…それにしてもこの世界には人間はいないようだよな。

そもそも人間がいないなら人化フラグどころか必要性もないじゃないか。

だったら、どうせなら、モンスターでもとびきり可愛い娘を手に入れたいな。

こんな地味なメスじゃなくてあんな可愛い娘ならきっと幸せだな。


僕もカッコよくなりたい。

折角ウミの『ケムシ』なんだ。海の蝶にも慣れると思うんだけどな。


そうやってシットの妄想の中にいるシットは現実のシットからはひどく乖離した容姿だった。

シーモス      RANK C

シーバタフライ   RANK C

出現条件


海において昆虫族の一定以上の覇権が認められれば、

進化先として開放される。

現在は存在しない。

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