とあるほしのものがたりSHIT!!第17話 又は後書きによるモンスター説明。
シットが群れの中に溶け込んでから数年後、シットは群れのボスになっていた。
たとえ低レベルの集団であってもそのボスになるのは気持ちのいいものだ。
同じ中学生の集団に入れてもらえないから小学生のグループに混じってボス面してるやつと同じである。
あれから、シットが成長したことは精神面ではそうない。
僅かな成長もボスになる前の話だ。シットは群れの大将として胡坐をかいている。
尤も、この世界で戦闘面以外の成長にどれほどの価値があるかは疑問だが。
では、シットは群れのボスとして戦闘面で成長したか?
無論、ゴゴゴカイ達がシットにエサを持ってくるほどの高度な社会は作れなかったし、
当然群れを指揮して、指揮されて戦うだけの能力はゴゴゴカイ達にもシットにもない。
よって、エサをとるときは戦闘もしているのだが、そのエサを取るために苦労はしたくないようだ。
シットはエサを採るときにゴゴゴカイは襲わないと決めた。いつまで続くかはわからないが決めた。
代わりに対象になったのは、毒で身を護る生き物だ。
毒で獲物を襲う生き物と違い、身を護るために毒を使う生き物はその攻撃性は薄く、
毒に耐性があり、その驚異的な消化能力と回復力で毒を無力化できれば問題ない。
非常に強力な毒と槍をもったスピアンボイナのような有効な攻撃手段を持つものではなく、
その毒性のみで敵から耐え凌ぐトキシックシェルやドクモなどを積極的に狙った。
最初の内は毒に身悶えることもあったが、次第にだんだん強い毒に耐えれるようになり、
それらの進化系の一つのポイズンシェルやモウドクモなども捕食対象になっていた。
その身体に大量かつ複雑なの毒を蓄積したシットはいつしか猛毒の塊になっていた。
再生可能な猛毒の身体を捕食しようとした敵に齧らせて倒れた相手を逆に捕食する。
死んでなかったら、毒を帯びた刃を生成して相手の体を引き裂いて再度毒を直接注入する。
そんな前向きなのか後ろ向きなのかわからない戦闘スタイルをシットは確立していた。
なんだよなんだよ、『小学生グループのボス面する中学生』だとか、『精神面での成長はそうない』とか、
僕だってちゃんと成長してるよ。僕は群れのボスになったんだ。なのに、なのに、いつも僕を馬鹿にしやがって。
地の文の奴め、ちくしょうちくしょうっ。
そういえば、僕は遂に、遂に童貞を卒業したんだっ!!!これを読んでるやつの何人が非童貞なんだろうね?ふふんっ。
えっ?意外と多い?えっ…嘘だろ?マジで?
……そんな、やっぱり、週刊誌に書いてあった高校生で性体験のある人の割合ってアレ本当だったの?
アレって、嘘ばっかだと思ってたんだけど。だって高すぎじゃないか。アレ…。
―――――じゃあ、可愛いあの子も。綺麗な先輩もすでに誰かにヤられてて、
ヤった男たちは優越感に浸った目で童貞だった僕たちを馬鹿にしてたんだ。ちくしょうちくしょうちくしょうっっ!!!
シットは童貞を卒業したといっても、その相手はゴゴゴカイである。
群れのボスになって優位性がたったので、群れの中にまだ残っていたサイマーが初体験の相手であった。
特にサイマー側には恋愛感情も何もなく群れの中で強く優位性を持った相手と子孫を残そうとしただけである。
シットも好きになったわけではなくヤれそうだったからした。妥協に妥協を重ねた初体験であった。
所詮、超非リア充の初体験なんて理想とは程遠い妥協の産物だ。
一度、性体験をし、それが容易にできる状況になると群れのゴゴゴカイに結構手を出しまくった。貞操観念や誠実さなど無い。
モテない奴が浮気しないのはただできないだけであり、できる状況になった時にしないとは限らない。
有名な弁護士の先生だって言っていた。
「忍耐や我慢を薦める人間もいるけど、そういう人間に限って自分の欲望を満たす才能も力もないんだよ」って。
数少ないチャンスを逃せるほど満足もしていないし、今の相手だって、大体妥協した結果でしかないからだ。
逆にモテる奴は、余裕もあり、その相手もレベルが高くそれを越えて手に入れたい相手もそういないだろう。
学校の先生も言っていた。浮気できそうにもない奴がいい男なんじゃない。浮気できるけどしない男が偉いんだ。
浮気し放題の男=大体イケメン。ガッコの先生だって、イケメンが好きなのだ。
生徒に言ってる誰にでも優しくなんて建前のその先だ。
要するにシットの前世は、女教師にも内心嫌われていた。
というより、シットが好きな奴はいてもシットを好きになる奴なんていなかった。
植物系モンスター
ドクモ RANK F
毒で満たされた藻系モンスター。毒性はそう高くない。
モウドクモ RANK E
ドクモの進化系。体の大きさ強度、毒性が強化された。
スイチュウソウ RANK F
触手のような無数の根を持ち水底にへばりつく植物系モンスター。
スイチュウカ RANK E
花弁の長い向日葵のような花を咲かすスイチュウソウの進化系。
触手のような根が活発に動くようになった。
花の部分を斬り落として処置をせぬまま水に触れる様に置いておくと、
再び身体を生やしてくる。人間が発生するようになってからは、
この被害によって建物の人間が全滅した事態も。
アバレスイチュウカ RANK D
花の色が濃い赤色に変わった。より狂暴になった。
ミダレスイチュウカ RANK C
花の色が酸化した血の色になった。凶暴性と戦闘能力が跳ね上がった。
ミダラスイチュウカ RANK C
上記の亜種。繁殖力が非常に高く跳ね上がった。
放っておくと群生地をどんどん作っていく。
なお、媚薬の原料にもなる。
キョウランスイチュウカ RANK B
海の中に存在するが乾燥には弱い。反面干からびても水に付ければ甦る。
個体としての成長速度、再生速度は凄まじい。
この花がある王国に持ち込まれた際、水につけておくと不思議と枯れることは無かったが、
突如体が再生し、王国を滅ぼして海へと帰っていった。
しかしその途中で水分を失って萎れて終ったという伝説がある。
だが、なぜか時折浅瀬や砂浜にまで現れる。
甲殻類モンスター
ヘイミンガニ RANK F
カニのようでヤドカリのようなモンスター。
タダガニ RANK F
ヘイミンガニと並んで底辺のモンスター。
ヘイシガニ RANK E
強化されたヘイミンガニ若しくはタダガニの進化系。
鋏を鉈のように振り回す。
センシガニ RANK D
ヘイシガニの強化系。防御力が少し上がった。
ブシガニ RANK C
脱皮していった殻が貝殻の様になり、非常に強固な装甲となったセンシガニの進化系。
ブシガニが一定以上増えると、なぜかオイハギヤドカリ達が進化しにくくなる。
ヤシャガニ RANK B
防御を捨てた反面、攻撃能力が大幅に上がった凶暴なモンスター。
それでも防御力は十分に高い。タトゥーのようなラインが暗闇に光る。
身体は真っ黒だが、ラインの色は赤のものも青のものもいる。
なお、ヤシャガニが存在する地域にはオイハギヤドカリはそれ以上全く進化しない。
コンジキヤシャガニ RANK S
身体がキラキラ光る巨大なヤシャガニ。
伝説級でめったに目撃報告はない。
巨大なコンジキヤシャガニの死骸が見つかった時、
各国は挙って奪い合おうとした。
その為か、コンジキヤシャガニの装甲に開けられた風穴には誰も言及しなかった。
コソドロヤドカリ RANK F+
臆病で周囲に他者がいないとき夜中にこっそり現れて貝殻を探す。
チンピラヤドカリ RANK E
身体が大きくなったことで狂暴化したコソドロヤドカリ。
一部がオイハギヤドカリ、アクトーヤドカリに進化できるが、これ以上進化できなくなるものも多い。
オイハギヤドカリ RANK D-
気に入った貝殻を見つけたことで狂暴化し、欲望が跳ね上がったコソドロヤドカリの進化系。
コソドロヤドカリ、若しくはチンピラヤドカリから進化する。
ギャングヤドカリ RANK C
オイハギヤドカリからの進化系の一つ。
他の種のオイハギヤドカリから進化した個体群と争いを繰り広げる。
ギャングスターヤドカリ RANK B
ギャングヤドカリからの進化系の一つ。
アルカナでファミリアというよりは黄金で風なイメージ(大嘘)。
マフィアヤドカリ RANK C
他のオイハギヤドカリからの個体群と血で血を洗う抗争を繰り広げる。
なお、オイハギヤドカリからの進化系は、
ヤシャガニなど既に上位のヤドカリ系がいる場所にはなぜか非常に発生しにくい。
ヤクザヤドカリ RANK C
オイハギヤドカリの進化系
大型の貝類に寄生し、骨の髄までしゃぶり尽くす。
アクトーヤドカリ RANK D
チンピラヤドカリからの進化の一つ。
ヤクザヤドカリに進化できる。
アクターヤドカリ RANK E+
アクトーヤドカリの亜種。
背後には漏れなくヤクザヤドカリが付いていることが多い。
囮となって獲物を引き寄せたり、他のモンスターを誘導して、
ヤクザヤドカリに狩らせた後、おこぼれをもらう。
ハマピョン RANK F
見ているだけで平和そうに跳ねているハマトビムシのモンスター。
若干だけ体の大きさを小さく見せることができ、
それを応用して獲物に近づいてないように思わせながら接近して食い掛かる。
でも、どちらかというと喰われる専門。人間たちが出てくる時代になると底辺からようやく脱出できた。
ハマピョンピョン RANK E
やっぱりそう強くはない。しかし人間にとっては強敵。
跳ねるため攻撃は当たりにくい上に、人間からしたら大きく力も強い。
サイキョウハマピョン RANK A
伝説の超巨大ハマピョン。突如現れ跳ねまわっては周囲の岩石を砂地に変えて、自らの生息域にする。
周囲に多数のハマピョンが繁殖し、それを目当てに他のモンスター達も集まりだす。
しかしそれをサイキョウハマピョンが捕食し、その残りをハマピョンらが喰らう。
増えすぎたハマピョンは外に漏れだしていく。
サイキョウハマピョンを超えるものが現れるまで束の間のハマピョンの楽園となる。
カイテイソコエビ RANK E
ハマピョン系の一部が海底で生き延びた結果独立種となった。
深海における最低辺層の一つ。
カイテイオオソコエビ RANK D
ハマピョン系の亜種が進化していった形態の一つ。
骨でも岩でも溶かして食う。
メイカイオオソコエビ RANK B-
カイテイオオソコエビが遂に捕食者側に回った姿。
貝類モンスター
ウジツボ RANK E-
毒がある貝類モンスター。装甲は表面は固いが薄く、
強く叩くと毒を持った中身が飛び散る様になっている。
モンスターシェル F
貝の下位モンスター。
トキシックシェル E
二枚貝のモンスター。獲物を挟むようにして食う。
毒に対する耐性は強いものの、生まれた時は毒はほぼない。
毒性の強いものを好み、その毒を体に蓄積させる。
ポイズンシェル RANK D
二枚貝の下の方から吸盤、若しくは足のような役割を果たす小さな触手が生えている。
これによって一見動いてないように静かに獲物と距離を詰められる。
トキシックシェルよりも活動的。
スピアンボイナ RANK B-
劇毒を凝縮した槍を打ち出して獲物を喰らう。獰猛である。
貝モンスターではかなり強い。
デンジガイ RANK C
普段は口を大きく開いているが、
獲物が近づくと磁力の力で蓋を閉じ、上部分のプラス極に向かって、
下部分のマイナス極から強力な電流を流す。
チョウデンジガイ RANK B+
超電磁のパワーによってスピン攻撃やスパーク攻撃やバリアー、
更には真珠をレールガンの様に発射できる。
スクナシャコガイ RANK S
深い海にひっそりと存在する非常に巨大な二枚貝。
オブサリガイ RANK E-
上半分を貝殻が覆っているだけの一枚貝であり、
普段は身体を持ち上げるようにしており、獲物が下を通るとその名の通り覆いかぶさって捕食する。
クリスタルシェル RANK D-
透明な貝のモンスター。高値で取引されるが、透明なクリスタルシェルを見つけ、倒すのは難しい。
水中性の蜂族に好まれる。これを手に入れたシーヴェスパが一定確率でクリスタルシーヴェスパになる。
デーモンシェル RANK C
アッキというのもうなづける外観の貝系モンスター。
強靭凶悪狂暴。
ドリルシェル RANK E
巻貝のモンスター。岩などを貝殻をドリルの様にして掘り込んで住処とする。
ドリルは攻撃にも使われる。
スパイラルドリルシェル RANK C-
ドリルシェルの進化系。螺旋の力で墓穴を掘っても掘り続けて勝利を掴みに行く巻貝モンスター。
デュアルドリルシェル RANK B
二重らせんを描く巻貝のモンスター。非常に派手なモーションの割に攻撃は精密。奴のドリルは点をつく。
カーゾルドリルシェル RANK A+++
疑似因果律干渉状態を生み出せる巻貝。
量子力学的には壁にもたれ掛ると限りなく零に近い可能性で壁をすり抜けることがある。
それを無理矢理引き起こして物を任意にすり抜けることができ、
敵の硬い装甲を無視することができる。
コモンコンク RANK F
一般的な巻貝のモンスター。獲物を引き摺り込んで食うが、
引き摺る力は強くなく、逆に食われてしまうこともある。
アンコモンコンク RANK E
コモンコンクの上位体。色と大きさと強さが変わった。
高級な染物に使われる。
レアコンク RANK D
レア=強いとは限らないものの、このモンスターの場合はその例に当たる。
身体の頑丈さだけでなく属性攻撃にも強くなった。
スーパーレアコンク RANK C
レアコンクの進化系。水を噴射して巻貝の先端をドリルの様にしたりする。
単純にその点においてはドリルシェルには劣るものの、属性攻撃に強いなどと、
ドリルシェルには無い強みがある。
ウルトラレアコンク RANK B
変わらず紫を基調とした色であるが、かなり色鮮やかになった。
他の貝を好んで食う。
死骸の貝殻は財政に負担が出るほどの高値で取引される。
ミラクルレアコンク RANK A
水中を意外なほど高速で泳ぐ。
ある意味サメより恐ろしい。
プレミアレアコンク RANK S
コモンコンク系のほぼ最上位といっていい。
死骸の貝殻は傾国級で取り扱われる。
加工されれば天授級の防具になる。
エースコンク RANK D
コモンコンク系の異なる進化系統。アンコモンコンクから、
特殊な条件が合えばコモンコンクからも進化する。
ジャックコンク RANK C
エースコンクの上位体。他の貝を好んで喰う。
クイーンコンク RANK B
ジャックコンクの上位体。
クイーンコンクという名前ながら少数オスも存在する。
非常に高い繁殖能力を持ち、浅瀬にコイツが流れ着くと周囲が貝系モンスターだらけになる。
属性攻撃に対し非常に強い。無論打撃に対しても強い。
キングコンク RANK A
クイーンコンクの上位体。
繁殖能力が極端にガクッと下がる。
しかし戦闘性能はグーンとあがった。
人間たちの文明が発展してからの話だが、
深い海に住んでいるはずだが、陸地に上がってきて高い塔に上ったりしたことがある。
その時に人間の美女を掴んでいたが、塔の頂上に上りきった時、その美女は溶け切っていた。
ジョーカーコンク RANK S
殻が無くなったのか、中身が殻のようになったのか、
殻と中身が混ざり合ったのかはわからないが、
伸縮自在、柔堅同在の不思議な身体を持っている。
岩の上を粘性の液体が流れ落ちるように行動し、
そのくせ硬度は非常に高いという変わったモンスター。
ギガンテスコンク RAN S
非常にデカい、というかデカすぎる巻貝。
攻撃方法は主に中身が這い出して獲物を包み込んで食う。
殻が硬い反面中身が弱点ではあるが、デカすぎて少しの攻撃では意味が無い。
ミニグリスラッグ RANK F
粘液まみれのデカくてキモいナメクジ。
偶に毒等に当たることもあり、単体での経験値もそうない。
ただし特殊な油が表面を付着しており、柔らかいその体と組み合わせ敵の攻撃を受け流したり、
相手をからめ捕り動きを封じたりする。
基本草食だが、肉等もいける口。口が体から伸びて敵を捕食する。自分より大きいものでも食べることができる。
逆にこいつを生きたまま捕食しても、持ち前の再生力と粘膜で消化されにくく、やばいことのなることもある。
まぁ、雑魚のくせに割とルックス以外は優遇されている存在。
グリスラッグ RANK E+
ミニグリスラッグの進化系
マインマイン RANK D
グリスラッグの進化系。カタツムリのモンスター。
這った後に残る粘液が爆発する。
爆発するタイミングは粘液を放出する時に決まっているようだが、
マインマインが接している間はそのカウントは止まっている。
カウントを解除することも回復させることもできるようだが、
マインマイン自体の速度はそう早くはない。
ヒートマインマイン RANK C
マインマインの進化系。
粘液が高熱に上がる。但し、ヒートマインマインは熱に耐性があるため平気である。
速度がマインマインの時より上がっており、また、粘液を爆発させることも可能。
オオグイナメクジ RANK D
巨大化したグリスラッグ
リュウクイナメクジ RANK C
更に巨大化したオオグイナメクジ。
竜喰いといっても下位種にしか勝てない。
タイラントスラッグ RANK B
更に巨大化したリュウクイナメクジ。
パンデミックスラッグ RANK E+
異常な繁殖力とちょっとした免疫低下攻撃と毒素を持っている。
あっという間に増えだして、あっという間に毒などに耐性のあるモンスターを呼び寄せて消えていく。
ちなみに人間の町を滅ぼしたことがある。
デンデンキムシ RANK D+
グリスラッグの進化系。カタツムリのモンスター。
電流を纏っており、角の様に見える目の部分で攻撃する。
なお、目は退化して武器になっており、周囲の様子はおおよそ電磁波で探っているものの、
索敵範囲は広くはない。