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支配者は世界を救う  作者: Zero
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第3話【拠点建築2】

第壱章 第3話【拠点建築2】



エイジは、アイシャ達を見送ってドレアと二人きりになる。


「それで? 主様よ。どうするのじゃ?」


「建築資材が少ないから生産施設を建てないとまずい。まずは木材を優先的に作るつもりだ」


「ならば木こり小屋を作らねばならぬの」


使い魔を使って資材を集めることは可能だが、使い魔は落ちている資材、木材であれば枝などしか拾えない。一応、それも判定的に木には分類されるが枝10本で木材1個判定だ。しかし、原木を採取できるようになれば原木1本を木材10個に出来るようになる。そのため、原木を採取する木こり小屋を建てなければ始まらない。


簡易木こり小屋は木材10で作成できる。しかし、エイジは石材10、木材100で作る木こりの家を建てるつもりだ。


「主様よ。それはさすがにもったいなくないか?」


資材の少ない現状では無駄遣いではないかとドレアは指摘する。


「簡易木こり小屋を作っても生産能力は10分に原木1本、さらにそれを木材加工場で木材にしなければならない。でも、木こりの家は5分で原木1本と木材5を生産する。倍以上の生産能力があるから多少割高でもこっちの方が効率は良いんだよ」


ドレアの指摘に対してエイジは自身の考えを教える。シバリエでは一人でひたすら黙々とやっていたがこうやって誰かに話しながらやることに対して楽しさをエイジは感じていた。そもそも、エイジがニートになったのは対人能力が低いとかではなく、理不尽な人種差別を受けたからだ。


エイジは高校を卒業してすぐ働いている。しかし、1年半ほどで職場を退職した。そこに後悔はないがそこからエイジは対人嫌いとなりニートとなった。


そのため、人ではあるが5年も付き合いのある彼女らやゲームのキャラであるストラスなどに対しては違和感なく接することができる。


「さて、食料はアイシャに狩ってきてもらうとして人を集めないとな」


「酒場か?」


「そうだ」


シバリエではNPCはガチャか酒場を作ることによって移民が集まってくる。もちろん、子供なども生まれるがそちらは非常に時間がかかる。ガチャは課金でもしなければ連発はできない。しかし、酒場を作ると時間経過でどこからともなく人が集まってくるので楽であり手間がかからない。


「でかいのを建てたいが商品もないから今は小さいので我慢だな」


シバリエの建物はグレードがあり、ブロンズ<シルバー<ゴールド<ダイヤ<プラチナ<オブシディアンの6段階に分けられる。先ほどの話で言うところの簡易木こり小屋がブロンズで木こりの家がゴールドの建物だ。もちろん、ブロンズの中でも良いものは資源をとても使う。ゴールドでもそんなに使わないものは使わない。しかし、効果はグレードが高いほど高い。


「シルバークラスでいいんじゃないかしら?」


「ほう、その心は?」


悩んでいるエイジに対してドレアが意見をする。


「まず、資材的にはゴールドでもいけますが、今後を考えるならあんまりやりたくないでございましょう。かと言って資材を削減してブロンズだと質の低いものしか集まらない。なら、シルバーである程度妥協するのが良いかと思ったんよ」


エイジはそれを聞いてしばらく悩んでから了承しシルバークラスの小さな酒場を建てた。


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