第5話 俺はノーマルだ。
美味かった。まじ美味かった。(語彙力)
里桜ちゃんの料理やっべぇ。まじやっべぇ(語彙力)
でも、ビンタ痛い……
なぜ俺がこんなくだらないことを考えているのか。それは、とっても暇だからである!
先程、夕飯→お風呂という流れになった訳であるが
「なに一緒に入ろうとしてんのよ!」
と里桜ちゃんがぷんぷんして、りんをひったくっていったのだ。
森で水浴びをするときには、リンを洗ったり見つめたり見つめたり洗ったり見つめたり、ということをしていたのだが、することが無くなってしまった。
一応言い訳をしておくと、りんは全てがかっわゆいのである。略して《すべかわ》なのである。
一人きりになったは、9カ月ぐらいぶりだ。出会ってからはいつもりんが隣りに居た。途中でガチムチが入ってきたわけだが。
風呂あがり、きれいな服に着替えた俺は感動していた。
着ていた服は、原始的生活によってぼろぼろになっていて正直嫌だったのである。
わざわざ人間の街に買いに行ってくれた里桜ちゃん……
「すきだ。」
「あら?する?」
!?
「しねぇよ!ばっか!つか、なんでいんだよ!チン子!」
「裸のお、つ、き、あ、い♡」
ブルブルブルブルブルブル
ふ、震えが…
「や、やめろ!じゃ、じゃ、じゃ、じゃあな!」
今。りんが。里桜ちゃんと。風呂に入っている。
そして俺は……
「透視ッ!透視ッ!とーーーうしーーーーーーッ!!!とーシィぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「楽しそうねぇ」
そう、必死で透視しようとしていた。俺はまだ使えないが、魔法が存在するのである。
使おうとした事自体これが初めてであるが、男にはやるべき時と事が存在するのである。
そして何より!里桜ちゃんがけもみみとしっぽを出しているのだ!母娘そろってもっふんもっふんなのである!
数十分前には、
「お願いしますッ!」
ガンッ
「え、ちょ、ちょっと…」
「お願いしますッ!」
ガンッ
「わ、わかったわよ」
ということがあったわけであるが、やはり、男にはやるべき時と事が存在するのである。
「と、とうし…………ハァ………ハァ……」
もう数十分たっただろう。だが、俺は未だに諦めていなった。
「グフォァ」
唐突に訪れた衝撃。
「あ……俺の……パラダイス………」
「何いってんのよばか!」
「グフォァ」
「丸聞こえなのよ!透視透視透視透視うるさいわね!変態!」
「いたい……」
しかし、
「かわいい…」
髪が濡れている里桜ちゃん。やばい。
!?!?!?
おい。なぜ目を丸くしている。おい。お前じゃないぞチン子。
なんか……嫌な予感が………
「あら?ありがと♡」
「う゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ」
やっぱりかよ!耐えろ、耐えるんだ俺。吐いてはいけない。
「もうっ!失礼ねぇ。」
「ふ、ふざけるな…」
ウインクアンド投げキッスをされたのである。よく耐えたな、俺。ハートが飛んできたぞ……おい…………
俺はノーマルだ………