第3話 ローリングサンダー。
んん…なんか頭が硬いものに……ん?硬い?
「くぁwせdrftgyふじこlp;」
「あら、失礼ねぇ」
十mのローリングサンダー(ただの前転)により距離を取ることに成功した。
俺の膝枕ぁ(泣)俺の夢ぇ(泣)
「りんのが良かった…」
「最初はりんがしてたわよ?でもねぇ、やっぱり体が小さいからねぇ…痛そうにしてたから代わったわ」
「代わってんじゃねぇ!普通に寝かせりゃいいだろ!」
「嫌よ」
キメ顔すな
「あれ?りんとお母さんはどうなった?」
「一緒にいるわ。お母さん、今は落ち着いているわよ」
「人間。あんたにお母さん呼びを許した覚えはない気がするんだけど?」
「だってよチン子」
「あんたに言ってんのよ!」
障子がスパーンと開け放たれ、幼女神が降臨なさった。
「なんで人間呼びなんだよ」
「人間だからよ。そもそもあんたの名前知らないしね。」
「じゃあチン子はどうなんだよ?」
「それは普通にち…って何言わせんのよ!?」
「グフォァ」
ビンタの威力じゃねぇ………
「なかよし?」
りんが目をまるくしている。お母さんは騒いでいる。
「そうだぞー。りんはかわいいな〜」
そう言ってけもみみ付きの頭をわしゃわしゃしてい…る……と………?けもみみ?
「このみみどうした?」
「りんはフェンリルだから、みみとかしっぽとか出せるよ?」
「でっかいもふもふになったりは………?」
「…?できるよ?」
ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
歓喜した。やばい。け、けもみみしっぽ付きのりん。うん。かわいすぎる。しねる。
「今しっぽもだせる!?」
「いいよ!」
りんがぽん!としっぽをだした瞬間、俺はモフり欲に負けて理性を捨て、飛びつ………………………けなかった。
「なにしてんの人間!ばか!」
「グフォァ」
最後に見たのは親指を立て、サムズアップしているチン子だった。
俺はこうして再び意識を手放した。