地雷原を歩く際は慎重に
「はぁはぁ…なんとか倒せてよかったな……」
「ほんと良かった…ガイ、助けてくれてありがとうね」
タスクボアが絶命したのを確認して、二人は地面に寝転がっていた。ガイは僕を担いで走ったのとタスクボアに止めを刺した疲労で息が荒い。僕はただ緊張の糸が切れ、腰が抜けているだけだ。
「いいってことよ。お前と一緒に旅に出るんだ。これぐらいの危機は覚悟してたさ」
「ガイが居なかったら僕、確実に串刺しになってたよ」
まさか、あそこでつまづくとは思っていなかった。ガイが居なかったら確実に死んでいただろう。
ふぅーっと息を深く吐き、そこで、ふと思い出した。
今まで、生き延びることに必死ですっかり頭の中から抜けていたが助けた女の子は大丈夫だろうか?
「ねえ、ガイ。あの女の子無事かな?」
「あー…必死すぎてすっかり忘れてたな。心配だしさっさと元の場所に戻るか」
タススボアからは助けられたけど、安全とは限らない。僕とガイは重たい体を(僕はそうでもないが)起こして助けた女の子の元へと急いだ。
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僕たちはすぐに、助けた女の子の元へと戻った。女の子は、地面に座り込んで茫然としていたので、僕た ちは近寄り声をかけてみた。
「あのー、大丈夫かな?」
「ぼーーっ…はっ!あれ、私……あなたたちは…」
「僕はライル=オーディファ、君を襲っていたタスクボアは倒したから安心していいよ」
「俺はガイ=グランツだ。怪我はねえか?」
パッと見た感じ、女の子に大きな怪我はなさそうでよかった。
「はっ!わ、私はミリアと言います!あのっ、助けてくださりありがとうございましゅっ」
女の子はすくっと立ち上がり、お礼と共にきれいに90度に腰を折ってお辞儀をする。
彼女の名前はミリアというらしい。美しい金色の髪は腰あたりまでのび、肌は逃げている時に付いたのか泥が付着しているが、それでもきれいだとわかるほど白くキメが細かい。
身長は大体140㎝程度だろうが、発育は非常にいいと言える。彼女が来ている服はドレスのようなものだが、動きやすさを追求されているのか布の面積が一般のドレスと比べると少なくなっている。そこから覗く不思議な引力を持った大きな二つの球体は健全な男性なら吸い寄せられても致し方ないだろう。これだけ引力を持った球体はもう、星むしろ惑星と称してもおかしくはないだろう。なぜ、この球体にこれほど魅力があr「あの…あんまり見られると恥ずかしいです…」
おっと、気付かないうちに凝視していたようだ。まあ、この惑星の引力に逆らえないのが男だ、仕方ない。
「こほん、で、ミリアさんはこんな所で何をしていたの?」
女性の、それに華奢な女の子がこんな森の奥に一人でいるのはとても気になる。ままならない事情でもあるのだろうか?
「私、実は冒険者で…薬草の採集に来ていたんですけど、ちょうど依頼の素材を集め終わったところであの猪さんと出くわしてしまいまして…」
「へぇ、ミリアは冒険者なのか。どこぞの貴族って言われた方がまだ頷けるぜ」
「ぎくぅっ…き、貴族なんて、そんなわけないじゃないですかっ」
「今、ぎくぅっって言わなかった?」
「い、言ってませんっ!!」
うん?まあいいか。ミリアさんみたいな華奢な女の子でも冒険者なのか。意外と冒険者っていう職業は
幅広い層に需要があるようだ。
しかし、なるほど、と思った。なぜなら彼女が来ているドレス、バトルドレスとでも呼ぼうか、には不釣り合いな皮のホルスターが装着されており、そこに鞭が収納されている。鞭があるということは、ジョブはモンスターテイマーだろうか。モンスターに指示を出す際に鞭を使う人もいると聞く。
「ねぇ、ミリアさん。腰に鞭がついているけど、君のジョブはモンスターテイマーなのかな?その割には使い魔が見当たらないけど…」
僕は、思い浮かんだ疑問をそのまま彼女にぶつけてみた。初対面で不躾かと思ったが好奇心には勝てなかった。すると彼女は困ったような顔を浮かべ、答えにくそうにしながらも口を開いた。
「あ、あの…わたし……実は…」
そこまで言って、また口をつぐんだ。何やらモジモジしていらっしゃる。
そうそう、これはほんの豆知識だが、他に鞭を使うジョブと言えば「女王」がある。端的に言えばSMの人である。今思い浮かべて貰ったイメージそのままで、まず間違っていないはずだ。まあ、こちらはモンスターテイマーよりかなり希少種ジョブである。そうそう出会うこともないだろう。
と、うんちくを脳内で垂れ流していると、先ほどまでモジモジしていたミリアさんがグッと拳を握り
「私!女王なんですっ!!」
と、森全体に響くかという大声で咆哮した。
どうやら、僕は地雷をピンポイントで思いきり踏み抜いたようだった。
おっぱいがおっぱいでおっぱいでした。
そしておっぱいは女王様でした。
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