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第4話 いざ、サーペントドラゴン討伐へ

「はあああああ?サーペントドラゴンといえば危険度4のモンスターじゃねえか!!」


セシリーは声を荒げる。それもそのはず、危険度4といえばレベル15程度のゴーレム級ハンター30人分の戦力に匹敵するからだ。


いかに上級ハンターのセシリーとはいえ一筋縄ではいかない。


「だいたい、鍛治屋ってのは客に素材収集をさせるのか?」

「それを言われると弱いがね・・・しかし今回はモノがモノだ。さっきも言ったがファルシオン(これ)ほどの名剣となると並みの素材は受け付けない。サーペントドラゴンの素材が市場に出回ることなんか滅多に無いんでね。直接狩りに行った方が早いんだ。」


「・・・・・」

「それになるべく早い方がハンター業に支障が出なくて済むだろ?図々しいのは承知の上だがコイツを直すためにアンタにも協力してほしい。」


はあ、とセシリーはため息をつく。まあ元々そう簡単にファルシオンを修復できるなどとは思っていない。それぐらいのリスクは負うべきか。


「わかったわ。サーペントドラゴンを狩ってくれば良いのね。了解よ、それでファルシオンが直るなら」


「よし、じゃあ早速、ヤツの住処であるカラカ火山へ向かうか」

「・・・・え、ちょっと待って。あんたついてくる気?」

「無論だ、俺も同行する」

「はあああああ!?」


なんだこの鍛治師は。


「あんた戦闘職じゃないでしょ!私の足引っ張るだけだからついてくんなって。」

「まあそう邪険にすんなよ。鍛治師として客だけに行かせるわけにはいかねえし、大体俺は本職は鍛治師だけどちゃんとハンターライセンスだって持ってるんだぜ?」

「いやだからって・・・」


「それにだ・・・」

鍛治師ハルバードはニヤリと笑う。


「俺程度が足を引っ張ったところでサーペントドラゴン程度に遅れをとることはないだろ?なあ、《花の狂犬》セシリー・ローエングラムさん?」


「ッッ・・・知ってたのか」


セシリーはまだこの男に対して名乗っていなかったハズだが。


「当たり前でしょ、女のソロハンター、おまけに霊剣ファルシオンの使い手となりゃあこの世界に1人しかいねえよ。有名だぜ?アンタ」


「はあ・・・まあいいわ、行くならさっさと行きましょ」

「合点承知☆」


ふざけた野郎だ、とセシリーは呆れた目で鍛治師を見る。戦闘職でもないクセにフィールドに出てモンスターと戦おうなんて無謀にも程がある。


とはいえ、自殺志願者をわざわざ止めてやる理由もない。もしコイツがダメなら他の鍛治師を探すだけだ。


(まあ肉壁ぐらいにはなるか)


そう思うことにした。


セシリーは鍛治師ハルバードとともにサーペントドラゴン狩猟のため、カラカ火山へ向かった。

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