バイトをしてみたいんですよ?
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バイトから帰ってきましたよ。
(すみません、今回も短めです)
「ただいま」
「あ、おかえり!」
「おう。な、なんか変な感じだな」
「あはは、な、慣れないわね」
「へへへ。あれ? 妹はどうした?」
「あ、丁度調味料が切れちゃってね、今買いに行ってもらってるのよ。ご飯はもうちょっと待っててね」
「そうか。あー、連絡くれれば俺が買って帰ったのに」
「うーん、そうなんだけど、あんたがいつ帰ってくるのかわからなかったのと、妹ちゃんが食べたい新作のコンビニデザートがあるからついでに買ってくるって言ってさ」
「なるほど。どうだ? 順調か? 妹はうまくできてるか?」
「ええ、とっても上手よ。あたしほど回数をこなしてるわけじゃないから手際はまだまだだけど、それも続けていけばすぐに慣れるだろうし。飲み込みが良くって勘所もいいからメキメキ上達するわね。期待してていいわよ」
「お前が太鼓判を押すんなら間違いないな。まあ、妹は超人だからな」
「でもさ、妹ちゃんって天才タイプかと思ってたんだけど、意外と努力の人なのよね。自分が不得意なこと、弱点をまず見抜いて、その影響を勘案しつつ得意なところを伸ばしていく。もちろん弱点の克服もするんだけど、じっくりと丁寧に進める感じね。得意なところを伸ばしつつ確実に弱点も解消する」
「そうだな、妹はだいたいそんな感じだな。人より良く出来たからってそこで止まらないんだよね。納得するまで地道にやるんだよ」
「あんたは平均でやめちゃうけど?」
「その通り。それが俺のクオリティー」
「なにドヤ顔してるのよ!? ちょっとは妹ちゃんを見習おうって気概はないわけ?」
「はっはっは、無い。まあ、最近は多少見習ってもいいかなとか思い始めてるけどね」
「ふーん。ま、あんたのペースでやってちょうだいな。焦ってもいいこと無いからね。でもノンビリし過ぎもどうかと思うわよ?」
「わかってるって」
「どうだか。あ、そうそう、バイト帰りなんだよね? お疲れ様でした。どう? 仕事は慣れた?」
「あー、なんかザ作業って感じでな。機械のようにただ動いてるような。頭の中真っ白にして脊髄反射的に仕分けしまくってる」
「へー。面白くはなさそうね」
「うん。面白いか面白くないかで言えば全く面白くない。自分の時間を換金してるだけだ」
「もうちょっと面白そうなバイトでもよかったんじゃないの?」
「いや、別にこれはこれでいいよ。短期バイトだし、3Dプリンタ購入資金が貯まればOKだし。そもそも短期バイトで面白そうなバイトってなかなか見つからなくてね」
「そっか」
「ま、これも一つの社会勉強ってやつ? 仕事体験というか」
「ふーん。あたしはバイトしたことがないから、そういう体験はちょっと羨ましいかも」
「お前、料理得意だろ。調理関係のバイトだったらいけんじゃねーか?」
「うーん、どうかしら。趣味として気ままに作るのと、仕事として決まったもの作るのとじゃ全然違う気がするし」
「決まったものを作る仕事の場では、趣味で培った『技術』だけを発揮すればいいだけじゃん。そこは割り切りじゃねーか?」
「そ、そうね。……あー、逆に、仕事の場で技術を磨いて趣味をより充実させてやるくらいに考えた方が気楽かもね」
「お前のポジティブシンキングには脱帽だわ。まあ、この先受験モードに入っていくし、やれても夏休みあたりに短期バイトかな」
「うん、あんたの言う通りね。夏休み前にまた相談するわ」
「おう、やる気じゃん。まあ、まだ先のことだ。今決められるわけもないし」
「そうね、でもやってみたいわよ。なんかちょっとあんたに置いてけぼりにされた感じがするのよね」
「そんなたいそうなもんかよ」
「ふふ。あ、そろそろ妹ちゃん帰ってくると思うわ。先にお風呂入ってなさいよ。もう沸いてるわよ。出てきたら丁度ご飯になるわね」
「そうか、わかった。じゃ、ひとっ風呂あびてくるわな。妹がどこまで腕を上げたか楽しみだ。そいじゃよろしく」
「はい。じゃ、ごゆっくりー」
至れり尽くせり、入浴剤まで入ってた
新婚かよ




