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8ー最終話ー

「はぁーっ、笑わせてくれますねー。」

秋津怜斗は私に近づいてくる。

「さっきから聞いてると、お前何様なの?俺の犬のクセによぉ!!!」

大人しそうな顔をしているのに、こんな暴言を吐くと思っていない人が多いのか、秋津怜斗の本性を見て、びっくりしてる人が多かった。もちろん、みやじぃもだ。

「せっかく、めでたい日なのにな、こんな形にされて、俺も黙ってるわけにはいかねぇんだよ!!!!!!!」

秋津怜斗が私の目の前に来て、暴言を吐く。

『……口を慎みなさい、あなたの両親がしたことは許されないことよ。百合川財閥を奪い、自分のモノにして、それを「めでたい日なのにな、こんな形にされて」ですって?冗談じゃないわ!!!!!!!!!!私は奪われた身なのよ!!!!!!!!!!元々あなたの頑張りで得たものではない!!!!!!!!!!百合川財閥が頑張って得たものよ!!!!!!!!!!それをただ返してもらうだけよ!!!!!!!!!!』

「黙れ!!!!!!!!!!両親は自分たちの頑張りで手に入れたんだ!!!!!!!!!!」

『自分たちの頑張りで人を殺すの!?』

──ザワザワ。

「どういうこと?」「事故じゃなかったの?」「殺されたって……。」

『人を殺してまで手に入れたものを一生自分のモノにしてしまうの!?残された身はどうなるのよ!?』

「愛花様……。」

みやじぃが私の肩に手を置いた。

『ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと地下室に閉じ込められてる間、人のモノで優雅に暮らしていたの?』

──シーン。

私の頬に涙がつたう。

会場が静寂に包まれた。響くのはマイク越しの私の泣き声だけ。

『……っ、返してください……。私の自由と地位を返せえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

キーン。とマイクが鳴った。

『あなたたち、秋津家一家を警察に突き出します!!!!!!!!!!これは百合川財閥の百合川愛花の命令です!!』

西原がパチンっと指を鳴らした。その瞬間、屋敷の外から何人かの警察官が入ってきた。

(西原、裏でこんなことまでしてくれていたのね……。)





その後、秋津芳輝と奥さんと秋津怜斗は捕まった。あのパーティーのことはニュースや新聞で大きく取り上げられた。

私も地下室に戻らず、百合川財閥の社長として頑張っている。

とりあえず、地下室に閉じ込められていた時に勉強が出来なかったので家庭教師を雇い、勉強をしてる。その合間に社長としての仕事をこなしている。

毎日毎日、勉強の日々が幸せで仕方なかった。

そして、後日。百合川財閥復帰の記念パーティーが行われた。

「愛花様!」

「みやじぃ!」

みやじぃは私を見つけると、小さい頃のように抱きしめてくれた。

「愛花様、かっこよかったですぞ。あの時は。」

「ふふ、ありがとう。なんか必死すぎて、実はあんまり記憶ないの。」

「大丈夫ですぞ、私の心の中には記憶されてますからな」

みやじぃがあの時のパーティーで私を一目見て、すぐにわかったらしい。耳のホクロを見なくても、ドレスと容姿ですぐわかったらしい。

「なぜ、わかったの?」と聞いたら「ドレスは真由美様のでしたし、顔も真由美様そっくりでしたので」と返ってきた。

「西原が持ってきてくれたのよ、あのドレス」

「そうでしたか、いい執事さんですな。」

楽しいパーティーはあっという間に終わった。





今日で二十歳になった、百合川財閥を取り戻してから1年弱が過ぎた。

「お母さん、お父さん。私、二十歳になったよ。もう取り返してから1年弱になるんだよ、早いよね。」

お墓に手を合わせた。その隣で西原も手を合わせていた。





二十歳の誕生日は快晴だ。まるで遊園地に行こうと来た時のように。

「愛花様、誕生日くらい、お休みなられてはどうですか?買い物をしたり遊んだり……」

「ダメよ、まだ前の百合川財閥の時より財力がないわ、取り戻すまでは休んでる暇はないもの。」

「そうですか……そういえば今日、夜に宮島様が来られますよ」

「みやじぃが!」

「はい、愛花様の誕生日を祝いたいと」

「みやじぃのおもてなしをしなきゃ、いけないわね!西原!すぐに屋敷に戻っておもてなしの準備するわよ!」

西原が「愛花様の誕生日なのに……」という顔をしていたのは気にしないでおこう。






end

皆様はじめまして、作者の夜魅です。


この度、私の初作品を読んでいただきありがとうございます!

実はこのサイトでは初作品ですが、小説を書いたことは何度かあります。

元々、二年くらい前まで某サイトで夢小説を書いていました。ちなみに名前も違います。

小説を書くのは久しぶりでした。しかも一作品を完成させるのも。

頭の中に話はあるんですけど、思うように書けなく、放棄してしまうのが多いです。

この小説もそのうちの1つでした。


正直この小説も自分の思うように書けてないです。もう少し長編にする予定でしたが簡潔的に書いてしまうのが私の悪い癖で短いお話になってしまいました。


そして一番の私の問題は



この小説、本当に下剋上にできたのか?



ということです。

題名にも下剋上ってあるのになってないじゃないか!って思う人もいるかもしれません。

そこは謝ります。すみません(土下座)


この小説を書いててびっくりしたことはアクセス数です。

こんな伸びるとは思っていませんでした、すごい嬉しいです(*´∀`)


さて、私の次回作は恋愛系と決めております。

明日(12月19日)から執筆する予定です。

よろしければ、そちらの方もお願いします!



皆様、本当に本当にありがとうございます!!

完結できたのも皆様のおかげです!

本当に本当に本当にありがとうございます!!!

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