登場人物
かなりのネタバレ有り。ご注意ください。
ヒイラギ・トワ
17歳。とある事情から男装歴15年目に突入。
無表情から時たま零れ落ちる微笑の破壊力は、兵器並み。表情に乏しい理由は、両親を亡くしたことが起因している。
一度決めたら絶対曲げない頑固さと、生真面目さは養父譲り。
夜にしか女性の姿を晒さないため、目撃者からはひそかに「黄昏の君」と呼ばれる。黒目黒髪。長かった髪を短く切り落とた時、男として生きることを決意する。
サンショウ・ジープとは幼少時代に養父が引き合わせたことからの縁。15歳の時に再開したジープの豹変ぶりに驚き、それ以来犬猿の仲。
身長168㎝。体重極秘。血液型A。
ナキア・クレナイ
17歳。自分の人生に希望を見いだせず、王国を背負う重荷と責任から逃亡中。第一継承者でありながら、母親の身分の低さから周囲に蔑まされてきたため人間不信の人間嫌い。業火の加護をうけたことにより生まれ落ちたその日に母親を焼き尽くした過去を暴露され、あらゆるものを燃やし尽くそうと、屋敷や周辺の人間、自分自身までその火にかけようとした過去がある。しかし、普段は人畜無害。虫一匹殺せない、優しい性格の持ち主。
口癖は「もう嫌だ。」
「失意の天才」と呼ばれながらも、自分に自信がないため自覚無し。その他、俗称として「紅狗」(くれないの犬)。
身長177㎝。細見。コンプレックスは母譲りの赤毛。瞳の色は前国王譲りの深い森の色。
サンショウ・ジープ
22歳。笑っていなさい。嘗ての師の遺言を律儀に守る紳士。嫌いなものは嘘つきとか言いつつ、飛びっきりの嘘つき。本人曰く、他人が口にする戯言が大嫌いらしい。人を困らせることに人生の楽しみを見出しちゃった残念な美丈夫。
『金髪の高貴な人』とはこの人のこと。皮肉や羨望、あらゆる意味を含んだあだ名を本人も気に入っているとか。
生まれが貧しく廃墟の都で幼少時代を過ごしたため、ふとした時に育ちの悪さの象徴的塊のひとつとして「クソみたいな奴だな。」がなどの悪い言葉づかいがでる。
10歳までを孤児として暮らし、その後トワの養父に拾われ、15歳から軍の特殊部隊に入隊。20歳までの五年間を暗殺者として過ごす。体術では王国最強と名高い。
身長181㎝。名前の通りの金髪と青い瞳を持った、落胤(私生児)。
シュラール・タカール
32歳。ナキアの幼少時代からの従者。城の一角に隔離されるナキアのお世話し、ずっと傍で支えてきた。ナキアが出生の秘密を暴露され正気を失った際に、左腕と左目にやけどを負い隻眼となるも、ナキアの帰りをずっと心待ちにしている。冷静沈着で、自身と似ているトワに親近感を覚えている。
ナキアに付く条件として代々水の加護をうける家系にその名を記す。
180㎝。