努力と報い。
小学生の頃、テストで100点を取った。先生の言うことを聞いて、宿題をちゃんとやった結果だった。お母さんが誉めてくれた。それから僕は努力することを覚えた。
中学生の頃、ある女子に勉強を教えていた。できが悪かったのでキツく言ってしまったら「わたし、バカだから頑張っても点がとれない…」と泣かれたことがある。それから僕は努力させることをやめた。
高校生の頃、いくら勉強してもテストで勝てないやつがいた。でも、部活で頑張ったら、あっさり勝つことができた。それから僕は努力の仕方を考えるようになった。
大学でも僕は努力を怠らず、みんなに慕われる、優秀な人となった。
さらに、努力は報われるものだな。「女神様に聞く権利」を得ることができた。
女神様は何でも知っているから、何でも答えてくれる。聞き方は簡単で、強く願いながら寝ること。そうすると夢に出てきて答えを優しく伝えてくれる。
僕の人生は思うがまま、素晴らしいものとなった。
ある日、気まぐれで宝くじを買った。初めて買ったから、ドキドキした。当たるかな、当たらないかな。友達に聞いたら「これ当たりじゃね?」なんて言われて、ワクワクしながら宝くじの結果を聞きに行くと
「ハズレです。」
と言われた。
悲しかった。悔しかった。どの宝くじが当たるのか強く願って寝たら、女神様が当たりのナンバーを教えてくれた。やった!これは当たるぞと、券を買いに行くと
「売り切れです。」
と言われた。
だから、売れていない券を確認し、女神様に聞いてから買ってみた。すると当然、当たる。1等ではないけれども、かなりいいものが当たった。
ある日、友人に宝くじを人からもらったので、女神様に当たりかどうか聞いてみた。聞いても結果は変わらないんだけどね。強く願って眠りにつく。すると、なんと、1等だ、と女神様は教えてくれた。すごい!やった!と、ウキウキしながら目を醒ますと、今度は宝くじに
「あなたに当たる権利はありません。」
と言われた。
もう既に当たっているから、だそうだ。
僕はどこで間違えたのだろう。
努力を覚えてから?
努力をさせなくなってから?
努力の仕方を考えてから?
女神様に聞く権利を得てから?
初めて宝くじを買ったときから?
強く願って、眠りにつく。すると、女神様は優しく答えてくれる。
「生まれたときから。」
次の日、願ってもいないのに
女神様は、死に方を答えてくれた。
2013/2/12 前書きを活動報告に移しました。




