繋ぐ
全ての人類が、これまで全てをつなげていたインターネットが崩壊し、誰もが孤独に感じている時。
人々は、神を探そうとする。
神が誰であるかなんて、ここでは問題ない。
救世主、といっても問題はない。
問題なのは、それが一番初めにインターネットを復活させた者に与えられるということだ。
どこぞの博士のおかげで、世界は大混乱だった。
だが、我先にサーバー同士をつなぎ合わせ、なんとなくの世界復活の片鱗が見えだした頃、それらのクラスターをそれぞれつなぐ者が現れた。
そして、別れていた世界は再び一つの世界へと変化を遂げた。
しかしながら、それが誰なのか、助かったと全人類が思ってから誰もが探し始めたが、それが誰なのか、分からなかった。
だからその者を、神と呼ぶことにされた。
今でも、ネットにはその神がいて、いつまでも見守り続けているという。