024 ワンコインの内容。Autonomos Sensory Ⅿerdian Responseってなんぞやな件
えー、テスト。マイクテスト中……。
あ、マイクの距離はこれくらいでいいかな?
あ、OK? これで良いのかな?
OK? はいはい、じゃあやってみるね。
雫はなんでそんなに遠いところにいるの?
あ、近づいたらヤバイ?
そうなんだ。
この内容はそんなにヤバイんだ?
それ収録して良いの?
大丈夫?
駄目かもしれない?
いや、だって台本渡してきたの雫だよ?
でもこれ『ASMR』っていうか、『ボイス』ってやつじゃないっけ?
ものが違うよね?怒られない?
関係ない?気にし無くて良いからお願いします?
まあ、良いけど。
じゃあ、とりあえずやってみようか。
本当に移動しながらやるから、ついてくるなら気をつけてね?
録音開始、っと。
『執事のフィンとお嬢様の日常編』
……おはようございます、お嬢様。
……まだお布団の中ですか?
もう、今日はの大切なご予定がある日なんですから、いつまでもそうして甘えていてはダメですよ。
(衣擦れの音、柔らかく足音が近づき、ベッドの端がわずかに沈む小さな音)
ほら、カーテンを開けますね。
……ふふ、眩しそうですね。
カーテンの隙間から差し込む光に目を細めるそのお顔、相変わらず子供っぽいですよ。しゃんとしてください。
お顔を洗って、すっきりと目を覚ましてください。
私は下のキッチンで、温かいスープと朝食の準備をしてお待ちしておりますから。
(軽い足音で部屋を出て、階段を降りる音)
(水を出す音からリズミカルな口ずさみ声)
~~♪ ~~~♪
(スープがコトコトと煮える音)
カタカタカタ……。チーン。
(トーストが焼ける音)
……おや、もう降りていらしたのですね。おはようございます。
ちゃんと身支度を済ませて偉いですね、お嬢様。
席にどうぞ。今日の朝食は、焼き立てのトーストと、お野菜をじっくり煮込んだスープ、それからお嬢様がお好きな果物を添えてみました。
あ、熱いですから、気をつけて召し上がってくださいね。
(カップを置く音、食器の心地よい音が響く)
……美味しいですか?
よかった。お嬢様がそうやって美味しそうに食べてくださる姿を見るのが、私共執事の生きがいですので。
ふふ、口端にパンくずがついていますよ。
(指先で軽く拭うような仕草の気配)
まったく、いくつになっても手がかかるんですから。
……………
……………
……………
……………
(食器を片付ける音、布巾で手を拭く音)
さあ、しっかり食べたところで、本日のスケジュールを確認しておきましょうか。
午前中は、語学と歴史の先生が来られます。
昨日は少し居眠りしてしまったようですが……今日はちゃんと起きていられますよね?
……もしまたウトウトしてしまうようなことがあれば、その時は、私から少しだけ『お灸』を据えなければいけないかもしれませんよ。
……冗談ですよ。でも、あまり困らせないでくださいね。
……………
……………
……………
……………
午後はティータイムの予定です。
お気に入りのテラスの席に、私が紅茶と焼き菓子を用意しておきます。
温かいミルクティーを淹れますから、勉強の息抜きに一緒にゆっくりお話しましょう。
――それと、これ以上私以外の皆様を困らせては駄目ですよ。
お嬢様のことが大切だからこそ心配しているのですから。私の目が届かないところで無理をして怪我でもされたら……私、とても困ってしまいますので。
……………
……………
……………
……………
……おや、そろそろお出かけの時間ですね。
身なりを整えて……今日も完璧です。
とても素敵ですよ、お嬢様。
では、いってらっしゃいませ。
……お帰りを御待ちしております。
……………
……………
……………
……………
……ふぅ。これで、録音は終わり、っと。
こんな感じで大丈夫かな。購入してくれた人たちが、少しでも朝から優雅な気持ちになってくれたらいいんだけど……。
大丈夫?むしろ雫、大丈夫?
死ぬかと思った?
ああ、そう。
素人だからそれっぽい感じしか出来なかったけど良いのかな?
全然OK?むしろ完璧?
そっか。ならいいかな。
あとはあずささんにこのデータを送って……うん?
雫が元音源を回収するの?
それは良いけど……。
本当に大丈夫?
人に見せれないくらい顔が凄い事になってるけど……。
ちゃんとあずささんにわたしておいてね。




