怪異喰いのお雛

　陽之戸は赤津国。
　そこの辺鄙な村に住む少女、お雛。彼女は伯父の提案を受けて、大奥に奉公に上がることになる。
　しかし奉公初日から先輩に目を付けられ、大奥内に蔓延る怪異を秘密裏に調査・対処する非公式部隊「はばき隊」に入隊させられることになってしまう。
　食べる事が何より大好きなお雛には、秘密があった。
　それは、石だろうが鉄だろうが布だろうが（もしかしたら人間も怪異も神すらも）、「何でも美味しく食べられる」悪食だということだった。

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　別作『ひねもす亭は本日ものたり』と同一世界のお話です。舞台となる年、舞台は違うので、そちらを読まなくても楽しめます。
　ただ知っていれば、「お？」と思う所はあります(/・ω・)/

※話の展開上、人の売買や殺人・強盗などの犯罪行為の描写がある場合があります。
　この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。