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旅は終わらない  作者: 葱油
2/2

1、運命の出会い

焚火を囲む4人。正確には3対1のような構図で、まるで面接みたいだ。

俺の目の前には剣士、術士、盾持がいる。共に戦ってきた仲間たちだ。

いくつもの死闘を重ね、いくつもの時を共にしてきた家族をも超える・・・いや、それは言い過ぎかな・・・でも言わせてくれ。こいつらはもっとも信頼でき背中を預けられる最高の仲間たちだ。


そんな最高の仲間、剣士___は神妙な面持ちで口を開いた。


剣士「すまない、これはもう決まったことなんだ。」


決まったって、何が・・・?


目の前の剣士は言葉を続ける。


剣士「君には・・・このパーティから外れてもらう。」


・・・!え、な・・・なんで・・・


剣士「君はこのパーティにふさわしくないと、その・・・___の魔法で明らかになった。」

後ろにいた術士___が目を反らす。


なんでだよ・・・今まで旅を続けてきて、やっとここまで来た!確かに俺はこの中でも力が一歩及ばないかもしれないけど・・・なんだかんだでここまでみんなでやってこれた!俺たち最高のパーティだろ!?死ぬときはいっし

盾持「ガタガタ言ってんじゃねぇ!!!」

盾持___が割り込む。


盾持「お前に今必要なのはウダウダ時間食って反論することじゃねぇ!とっとと荷物片づけてこっから消えることだ!!」


声を震わせるほどの怒声を俺に浴びせた。

そうか、そんなにか。みんなみたいに特出する技能もない、そんな俺が抜けるのは当然の話だ。頑張ったんだけどな。みんなに追いつくために、みんなを支えるために、みんなに迷惑かけないために・・・頑張ったんだけどな。きっと俺の努力が足りてなかったんだろう。きっと俺をみんな迷惑だと思ってたんだろう。そんなに追い出したかったのか・・・あ、あ、あああ・・・あああああ・・・みんな、みんなみんなみんなみんな俺が・・・


悪いんだ


ぷつん


術士「ちょっとそんな言い方!!」

思考という名の糸が切れた頭にもやがかかり始める。術士と剣士が盾持に何かを言っている。


気付くと俺は走り出していた。パーティが進もうとしていた方向と逆側に。

後ろで何か声が聞こえる気がする。

聞こえない。聞こえない。お前たちの声なんてもう聞こえない。

とにかく俺は走り、走り、走った。転ぶ時もあった。ぶつかる時もあった。だががむしゃらに走った。この場から逃げるために、あいつらから消えるために・・・そうして俺はあのパーティから・・・


勇者パーティから抜けた



「っ!!!!!」

がばりと起き上がる。いつもの壁にいつもの床、いつもの天井。きょろきょろと辺りを見渡した後、これが夢であると気付いた。


「っ・・・はぁ、最悪な夢だ・・・」


額に手をつき溜息。触れた手に汗がべったりとついていたのにも苦い笑いが込み上げてきた。

窓からは朝日が差し込んでいる。休みの日の朝はずいぶんな幕開けだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝飯を食べ終わり一息ついた。これから始まるのは今日の予定を立てることだ。


「市場にでも行くか・・・?いや、本屋でもいいな・・・」


あれじゃないこれじゃないと思考を巡らせる。予定は早く立てられなければ意味がない。


「いっそのこと街をぶらぶら歩くのも・・・」


コンコンコン


「飯はどこで食うか・・・」


コンコンコン


「・・・」


玄関からノック音がする。どうやら、客人が来たようだ。


「はーい、今開けまーす。」


仕事の依頼かもしれない・・・朝早くからご苦労なことだ。客人も、僕も。でもノック音の位置がずいぶん戸の下の方なような・・・


玄関を開ける。目の前には誰もいなかった。しかし、下に目を向けると


「み、みず・・・ごはん・・・」


「みみずごはん・・・?」


何かを呟く少女が一人、玄関前に転がっていた。声が聞こえたのか少女は顔を上げ俺を見つめる。目が合いにこりと微笑む俺。その笑いにつられ、少女も微笑み返す。二人して微笑み合った。俺はそんな空間を壊すように


扉を閉めた。

お読みいただきありがとうございました!どういう進行にしていくか考えていたら毛根な・・いえ、もうこんなに時間が過ぎてしまいました。次回から旅をはじめます。多分()よかったらまた見ていってくださいね

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