妹と一狩行こうぜ!
妹と生活すること一ヶ月
バイトも軌道に乗り、順調な生活をしていた。
「お兄ちゃん!ゲームしよ!」
「ゲームかー、だがゲーム機持ってないぞ」
「っちっちっち!なんのためにこの天才少女がいると思ってるの?」
「お前にそんな肩書きがあったとは初耳なのだが」
「ではゲームの内容を発表します!」
「仕方ない、聞いてやろう」
「ゲームは・・・モンスターバンターです」
「それ、ゲーム機ないとできないやつじゃないか」
「まったく、お兄ちゃんは、想像力ってものが欠けてるんだから!」
「いや、お前の一言に難ありだと思うのだが」
「モンバンはこうするの、実際に外に出て、昆虫を取りに行きます!」
「え・・・いや・・・それ、どこもモンバン要素ないじゃん、ジャンルが似てるだけじゃん・・・」
「いいから行くよー夏なんだよ今は!」
「わかったよ、行こう」
正直朝のまだ8時で眠気と睡魔に襲われていて、これから狩りをするのは、少しというかかなり、体力的に無理があると思っていた。
しかし、妹の勢いに押し負け、玄関を出た。
「うーーーーいい風!」
「ほんとだな、少しは気が乗った」
そして近場の森へとついた。
「なー妹よ、俺らは虫取り網もなしにどうする気だ?」
「えっへん、そこはですね、この帽子を使うのです!」
「いや待て妹よ、そこまでして虫取りするのはなぜだ?」
「それはですね、生きてる内ににたくさん思い出作りたいなと思ってさ!」
「急にヘビーだな」
「ねーお兄ちゃんは考えないの?そういう終わりのこと」
「おまえまた、果てたい願望がでているぞ」
「もー違うよ、純粋に考えちゃんだ」
「どうしてだ、そんなの考えたって楽しくないだろ」
「いいなーお兄ちゃんは単純で」
「お前はどうだっていうんだ?」
「わたし?、私は苦しみとか悲しみとかそういう全てなの」
「俺にはそうは見えないぜ」
「優しんだから・・・お兄ちゃんは・・・・」
かつて妹にどんなことがあったのか、兄は知らない。
だから兄は思った、こうして思い出を作り、未来から始めようと。
「じゃ虫取りするぞ!!!」
「りょーかい!!!!」
そうして日はくれ、また明日が来るであった。