ハッキング命令の妹と謙虚な兄
妹との共同バイト2日目
「わかっているな妹よ」
「うん、わかってるよ、ルーペと双眼鏡ばっちしあるよ!」
「よしでは、色を見極めるぞ!」
「うん!」
それか2人は、お客さんのいない合間を狙っては、スクラッチを観察し、あたりそうなのを客に配り見極めようとしていた。
「今のところの勝率は、、、10回に1回だな」
「んー、まだ、あてずっぽの域だね」
「一体どうすれば」
「パソコンをハッキングして、あたりのシリアル番号確認すれば良くない?」
「妹よ、我ながら悪魔的だな、それは犯罪の範疇なんじゃないのか?」
「そうかな?働いてるんだし、偶然みちゃいましたって、とぼちゃえばOKだよ!」
「そうかー、ま、ひとまず、やってみるか」
ハッキングを仕掛けたが、そもそもスキルがなかったので、店長のパスワードの時点で止まった。
「無理だな」
「うん!働こう!」
それから前を向きお客さん一人一人しっかり向き合い、仕事をした。
そして定時なりに、終わった。
「終わったな」
「うん!ねー日給でもらわない?」
「一回やってみるのか?」
「そう!」
店長に出向き、日給をもらおうとした。
「んーようく働いてくれているし、だがダメだっ!代わりといってはなんだがスクラッチを一つあげるよ」
「ほんとですか!」
「ああ、ほら削ってみな」
ビンゴスクラッチをもらった。
「待ってください、妹と考えてもいいですか?」
「いいよ」
「妹よ!」
「どうしたの?」
「スクラッチをもらった!」
「おお!」
「解いてみるか」
「よーし頑張るよ」
スクラッチの全体像は売っていたのと同じビンゴボックス型
色の濃いのが狙い目までわかっている。
「妹よ、慎重にな」
「うん・・・ごめん!!!」
「って・・・・」
妹は一気にど真ん中まっすぐに縦でガッとけずった。
「お前!!!」
「見るよ・・・」
「おお・・・もう何もいうまい、見よう」
おそるおそるスクラッチに目を向ける。
「え・・・」「え・・・」
声がかぶった。そこには・・・・
ラッキー7が三つ揃っていた。
「夢じゃないよな・・・」
「現実だよね・・・・」
額にして一万円があたった。
「よっしゃあぁあああああぁぁあああ!!!!!!!」
「やったねお兄ちゃん!!!!!!!!」
そして一万円を手にした僕らは買い物にいくのであった!