憂鬱な妹と兄がダンボール
妹の共同生活1日目
「ねーお兄ちゃん」
「なんだ」
「私の家になんで勝手に住んでるの?」
「昨日の今日でそれを言うか?」
「心配なんだ」
「そうだよ、唯一の家族なんだぞ、ここでお前にいなくなられたら、俺は生きれない」
「ねーお兄ちゃん、ところでさ、家持ってる?」
「え?・・・いや・・・持ってるぞ!」
「あからさまに嘘っぽいけど、ほんとなら今から連れてって」
俺は少し戸惑っていた、しかし行くほかないだろう、そうして玄関を出て、少し歩き、到着した。
「ここだ・・・」
「これってダンボールだよね」
「ああ。。。」
「どういうこと、まさかホームレスなの?」
「いやそのな!?GPS買うお金で、、、家なくなったんだわ。。。アハハ。。。」
「いや、GPSも嘘でしょ、最初から家もお金も無くて、私にずっとつきまとっていたんでしょ!」
「いや・・・ま。。。そゆこともあるかな?」
「へーへーへー、つまりお兄ちゃんは私に養ってもらおうとしてるでしょ」
「まさかな・・・そんな長男がいてたまるか!」
「いや、とりつくろってもだめだから、事実お兄ちゃん、養ってもらうほか今を生きるすべないじゃん、てかダンボールじゃん!!」
「あ・・・そこまで頭回っちゃったか・・・・もうダメだ、、、兄はギブだ、投げるもう」
「いや、お兄ちゃん・・・わかったもう!私が養う!!!」
「まじか!」
「マジだよ!なんか立場逆転してるけど、もう私頑張るから!!!」
そうして大ピンチだった2人の生活が始まったのだった。
「まず!お兄ちゃん!お金を作るよ!」
「なんだ妹よ。。。まさかお前。。。俺に働けと言うのか?」
「あたりまえでしょ、てかねお兄ちゃんあの時のセリフ覚えてる?」
「なんだ?まさかダンボールは植物性油脂だから食べれると言うことか?」
「え・・・そうなの・・・?いや、じゃなくて、生きる楽しさを教えてやるっていったじゃん!」
「ああ、それのことか、あの時はなんとしてもお前を助けたくて、言えることを全部言ったまでだ」
「つまり、言っただけで、実際のことは考えてなかったてこと?」
「ああ、すまない」
「ま・・・いいよ・・助かったのはほんとだし。とりあえず私もお金ないから、2人で真剣に考えるよ!」
そうして妹の家へと帰り、お金を作るための生活が始まるのだった。