なお、このウィンドウは自動で発火する
84.名無しさん 2019/04/19 09:12:45 ID:cl19osa
運の上げかた
1.モンスターを倒す
2.隠しステータスをあげられるようにする
3.運にポイントを振る
85.名無しさん 2019/04/19 09:13:42 ID: cra7y0
>>>84 人生という名のクソゲーではどうやったらあげればいいですか?
「なんだこのスキル…?」
俺はいきなり解放された謎のスキルのせいで混乱していた。
「なんでこのタイミングで解放されたんだ?まずなんだよ隠しステータス向上って。」
ステータスに何か関係しているのはわかるが、隠しステータスって何だよ。そうやってぶつくさ言いながら強化画面で職業【剣士】を手に入れた後ステータスをあげようとしたら少し表示が変わっていた。
リョウヘイ・クリダ 人間族 十八歳 ♂ レベル11
ジョブ:剣士
残りスキルポイント:83
ステータスにポイントを割り振ってください。
HP:43/43
MP:9/9
攻撃力:17+0
防御力:10+0
魔力:9+0
素早さ:7+0
精神力:10+0
運:+0
魅力:+0
CRI率:+0
HP回復速度:+0
MP回復速度:+0
なんだこれ。何か運とか魅力とか言うゲージが追加されているんだけど。しかもプラスだけで元のステータスが書かれていない。これもやはり隠しステータスだからか?
「とりあえず…ステータスを振ってみるか。」
何かだまされてポイントを失っては困るので運に十ポイントだけ振っておいた。
…。
……。
………。
何も起きない。まあそうだよな。いきなり何かが起こるわけでもなさそうだし。せいぜいちょっとくじであたりが出やすくなる程度だろうな。というわけで残りのスキルポイントをすべて攻撃力に振って次の日も狩りに出かけた。やっぱり攻撃力が上がっているためか、ワンパンでゴブリンを仕留めることができた。
「む?」
ゴブリンを何体かかっているとまた変な石でもなく、ゴブリンの爪でもない何か玉みたいなものが落ちた。
「うえ。」
正体を知って少し吐き気がした。変な玉みたいなものはゴブリンの目玉だった。ぎょろりと暗めの緑の目がこちらを見つめていて、かなり不気味だった。この後も何体かゴブリンをぶっ飛ばしたが今日は爪が落ちる量が昨日よりも高かった。
「やっぱり運をあげたおかげかな?」
どうやら運をあげることで魔物からアイテムがドロップする確率が高くなるようだ。
「すみません、これって買い取ってもらえますか?」
その日の昼過ぎ、ゴブリンの爪などを拾ったことを思い出して受付嬢に見せてみた。
「はい、ゴブリンの爪ですね。一個鉄貨十枚になります。」
「あ、じゃあこれもお願いします。」
ゴブリンの爪が売れることを知ったのでほかの爪と目玉を両方カウンターの上にのせた。
「はい、ではゴブリンの爪七枚と目玉一個で銅貨十枚と鉄貨七十枚になります。」
地味にアイテムボックスの中身が貨幣でスペースがとられるようになってきたな。そんな心配をしながら家に帰った。
その晩、またあいつが出てくる夢を見た。
「爆発だけはするんだじゃないぞ。」
《おやおや、まさか最初に出てくる言葉がそれとは。ところで、あなたの謎のスキルが解放されたようですね。》
こいつは相変わらず俺の話は適当に流してくるな。まあいいけど。
「ああ。ところで、この【???】は絶対に【隠しステータス向上】なのか?」
《いいえ?そのスキルはいわば宝箱のようなものでしてね。いいスキルが出ることは確定なのですがひとによってスキルの強さが違いますね。》
「へー。ところでこのスキルは強いのか?」
《いいえ?全く。下から数えて三番目くらいですよ?たとえば前にこのスキルを選んだ人の場合は【魔法の神髄】というスキルでどんな魔法でもMP使用無しで使えるというものでしたし、今までで一番チートだったのが【絶対死】というスキルで心の中でタヒねと思うだけで相手を倒せるというスキルでしたし。》
畜生めがぁぁぁぁ。何でよりにもよってこんないらないスキルをゲットするんだよ。いやいらなくはないけどさ。
《おっと。もう時間ですね。》
「爆発はするなよ。」
《もちろんですよ。爆発は…ね。》
なんかめちゃくちゃいやな予感がする。
《なお、このウィンドウは自動で燃えてなくなりまーす☆》
「は、え、ちょ、熱っ!てめぇふざけてんじゃねぇ…
この後やっぱりうるさいとアシュレイに注意された。
なんか筆が思うように進まない…