アシュレイ
異世界に転生したんだが
1.名無しさん 2019/04/14 11:14:15 ID:ht9vje0
どうすればいい?
2.名無しさん 2019/04/14 11:21:54 ID:le0d877
そういうことはなろうに言って書いてこい
目を開けるとそこには母と父の姿が…なんてことはなくコスプレみたいな格好の女の子が興奮したような目で立っていた。
「ヤッターッ!ついに召喚魔法が成功したわ!」
「頭大丈夫か?」
「ひどっ!でも喋れるっていうことは知能もかなりあるのよね…やっぱりこれは当たりだわ!」
「なぁ…ここどこだ?」
「ああ苦節10年やっとついに知能レベルの高い人間を召喚することができたわ…どうよあいつら!召喚術は使えないゴミだなんて。こいつを見せて驚く顔が見てみたいわ!あ、でもあいつらのことだしどうせ嘘ついているとかほざくんでしょうね…どうやって証明すればいいのかしら?ブツブツブツ…」
ポコッ
「いたっ!もう…何よ!」
「それはこっちの台詞だよ!勝手に一人の世界にこもってんじゃねえよ!」
「なによ!何様のつもり!?」
「俺様だよ!」
そうやってギャアギャア騒いだ後、なんとか二人とも落ち着くことができた。
「ゼェ…ゼェ…つまりあんたは召喚魔法を使って、それで召喚されたのが俺だと?」
「はぁ…はぁ…そ、そういうことよ。」
「それで、あんたは何で俺を召喚したんだ?」
テンプレである勇者召喚でもなさそうだし、さらに先ほどの言葉からろくなことではないのはわかりきっているけれど…
「あー、それはその…趣味よ趣味!」
「ふーん。つまりあんたの趣味で、何の罪もない俺は許可もなしに誘拐されたって訳か。」
あの例のウィンドウみたいな言い方をしてみる。
「うっ…それは…悪かったわよ…」
「お?」
「何惚けた顔をしてんのよ。」
「いや、こう素直に謝れるとは思っていなかった。」
「どういう意味よ!」
「えー、だから私は悪くない、呼ばれて不運なあなたが悪いとか…」
「そんなことは言わないわよ!…はぁ。あなたと話していると疲れるわ。」
「奇遇だな。俺もだ。」
「別にそんなこと聞いていないわよ…」
「それで、この後俺はどうすればいいんだ?」
「そうね…」
目の前のコスプレ女は少し上を見て考えた後、俺の前に3本の指を立てた。
「3つできることがあるわ。」
「何と何と何だ?」
「まず一つ目。このまま魔方陣の中に入って元の世界に戻る。そうしたら私はまた新しい人を召喚するわ。ただあなたみたいにちゃんと知能を持っていて健康な人間はなかなか召喚しづらいからなるべくこれは選んでほしくはないわね。次に2つ目。私のどr…いや、従者として働く。私的にはこれを一番選んでほしいわね。」
今一瞬奴隷って言いかけただろ、と喉から出かかった言葉を飲み込む。
「そして最後の案は、冒険者としてこの世界で暮らすこと。別に私としてはこれでもいいけど、死ぬリスクもある。あと、もし2つ目か3つ目を選んだのなら私の家に寝泊まりすることを許可するわよ。さて、どれにする?」
まず一つ目は論外だ。元の世界に戻れると言っていたけど、死んだ俺がもし入ったらどうなるのかがわからないからやめておく。2つ目も却下だ。こいつはさっき奴隷と言いかけたし、何しろこんなコスプレ女の下で働くのは生理的にいやだ。そうなると必然的に3つ目になるわけだ。
「決めた。3つ目の冒険者になる、で。」
コスプレ女はハァ、とため息をついた。なんかむかつく。
「あなたの性格からしてそれを選ぶと思っていたわ。いいんじゃない?それがあなたの決断なら。」
「そういえばおまえの名前はなんて言うんだ?」
「レディに名前を聞くときは、自分が先に名乗るものよ?」
「ああそうですか…俺は良平だ。」
「リョウヘイ?異世界人は変な名前なのね。私は、アシュレイよ。」
「そうか。よろしくな、アシュレイ。」
「っ!…呼び捨てにしないでよ!」
そうして、コスプレ女のアシュレイとの生活が始まった。
年齢設定ですが、主人公もアシュレイも16~18歳くらいだと思っておいてください。その辺の詳細設定はそのうち考えます。