「寒くないですか?」(200文字小説)
掲載日:2018/11/21
「寒くないですか?」
突然かけられた声に彼女は怪訝な表情を浮かべた。
それもそうだ。
たまたま入ったカフェで、たまたま隣りに居た男に声をかけられたのだから。
「ここは暖かいですから」
そう言って彼女は苦笑する。
今の彼女は半袖のTシャツ姿。
椅子に掛けられた上着は流行りのダウンだった。
コーヒーを飲み終えた僕は店を出た。
「寒くないですか?」
先程の女性だった。
「着ぐるみを着てますから」
僕はお腹の贅肉をポンと叩いた。




