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あれ?ドワーフって魔族だったっけ?  作者: 映基地
第四章 新しい種族と新しい魔王

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クリエイトマシナリー。


想像する…


ナオの新しい姿を…


身体は総オリハルコン製…

元々人間だったのだから人型…

一応猫の部分も残す…ならば…猫の獣人をイメージ…

体色は肌色…毛並みは猫の時と同じアメショー柄…片耳は茶色で…

顔は…ナオの魂から人間だった頃のものを…


次はスキルだな。


俺の使えるスキルで転写出来るものは全て…

聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚は惜しみ無く魔核を使おう…

更に魔素急速収集と圧縮用とバッテリー代わりの魔核…


そして…


俺の魂を転写…


よし!



「クリエイトマシナリー!!」



浩二がそう口にした瞬間、右手の光がオリハルコンとナオの亡骸、魂を込めた魔核を包み込み一つの光の塊になる。

それと同時に浩二から何かがゴッソリと吸い取られる。



「ぐっ…久しぶりだな…このキツさ…っ!」



右手を翳したまま膝を付きそうになるのをグッと堪える。

何時もなら心配で駆け寄って来るソフィアも今日は真剣な表情で見守っている。


やがて光が人型を取り始め徐々に輪郭がハッキリして来る。


そして…



「…よし…完了だ。」



浩二が額の汗を袖で拭いながら口を開いた。


テーブルには、一体のマシナリーが横たわっている。


綺麗な銀髪に凛とした顔立ち。

その銀髪を掻き分ける様にピンと立った猫耳。

スレンダーでありながら出る所は出た健康的な身体付き。

そして身体の部分的に生えたアメショー柄の毛並みと長い尻尾。


浩二はまだ目の醒めないナオの身体に布を被せる。

恐らく裸であろう事を予想して準備していたのだ…浩二にしては気の利いた行動だ。



「…ナオ…」



浩二は静かに歩み寄り優しく声を掛ける。

しかし、ピクリとも動く気配が無い。



「…ナオ…?」



まさか…失敗したのか!?

浩二の頭の中で最悪の事態を想像したその時…



《大丈夫だよ、コージ君。今ナオは私の所に来ている。》


「女神様!?」



頭の中に女神様の優しい声が響く…と同時に、



《浩二っ!今帰るからねっ!》


《こら、ナオっ!全く。》



鈴を鳴らしたような声で元気に話し掛けてくるナオの声が。

その声を聞いた途端に浩二の顔に笑顔が戻る。


それにしても…何故ナオが女神様の所に…?

ん?…女神様の所…まさか…



《コージ君…君は相変わらず滅茶苦茶だね。どれだけ本気で彼女を作ったんだい?…生まれてすぐに上位種とか…私ですら聞いたことがないよ。》



そのまさかの答えが女神の口から浩二に伝えられた。



「ははは…すみません…かなり本気でしたから…」


《まぁ、君は最上位種だからね…前例が無いのも無理は無いか。後少ししたら彼女をそちらに帰すから、もう少し待っててくれ。》


「分かりました。ナオの事、よろしくお願いします。」


《うん、任せて置いて。》


《浩二ーっ!また後でねーっ!》


《だから、念話に割り込むんじゃない!…それじゃまたね。》


「あ、はい。」



何だろう…凄く疲れたんだが。

きっと、ナオを作った時に力を使い過ぎたからだな、うん。きっとそうだ。



「コージ…?ナオはどうなったの?今、女神様と会話してたみたいだけど…」



女神様との会話終るのを待ってからソフィアが心配そうに浩二へと問いかける。



「あぁ、ナオは大丈夫だよ。今女神様の所に行っているみたいですぐに帰ってくるそうだ。」


「そう…良かった。…って女神様の所に!?…まさか…」



お、気付いたのかな?



「多分当たりだよ。ナオは上位種になったみたいだ。」


「…それはまた…生まれながらにして上位種とか…とんでもないわね…」


「俺が本気でやり過ぎたらしい…」


「ああそっか、コージだもんね…それは仕方ないわ。」


「え?それで納得しちゃうんだ?」



相変わらず浩二に対しての評価が酷い。


そんな会話をしてる二人を周りにいたメンバーが何が起きたのか分からない顔で見ている。

何とも微妙な表情…とでも言えばいいのか、眼の前で起きたぶっ飛んだ現象を見て言葉が出ない様だ。



「皆…何と無く言いたい事は分かるわ…これがコージよ。」



ソフィアが周りに気付いたのか酷い言葉で助け舟を出す。



「凄い凄いとは思ってましたけど…ここまでとは…」


「ねー…もうなんて言えばいいか分かんないよね。」


「…お兄ちゃんが想像より遥かに凄いって事だけは…分かりました。」



最初に口を開いたのは舞。

それに続くように蓮と栞も感想を口にする。

うん。引いているのが手に取る様に分かるな。



「兄貴って…絶対敵に回したらダメなヤツだよな…」


「…そうね…コレは完全に予想を遥かに超えてるわ…」



続いて猛と麗子も…

うん?引く以外に若干怖がられてる?



「…えーと…そんなに引かなくても良いんじゃないか…?」



ちょと悲しくなって来た。



「…コージ…今のを見て驚くなってのは無理な話よ?」


「そうなのか?まぁ、確かにあんまり作ってる所は見せた事無いけど…」


「あのね…舞と蓮と栞はコージのステータス見てるしある程度の耐性はあるけど、あの二人に関しては前情報何にも無いのよ?…それでいきなりあの特殊なクリエイト見せられたら…そりゃ怖いわよ。」


「やっぱりこの作り方は特殊なのか?他のやり方見た事ないから知らないけど…」


「特殊も特殊よ。オートマタって言えば本当なら…全てのパーツを個別に作って組み上げるものなんだから。しかも、コージが作ったのはその上位互換であるマシナリーよ?少なくとも年単位はかかる筈よ。」


「年!?」


「そうよ。本来年単位かかるものをコージは数十分で終わらせちゃったの。しかもメイン素材以外は全部コージの自前で。いい?メインの素材以外に本当なら魔物の素材や植物から抽出した成分やそれ等を加工する道具何かも必要なのよ?」


「何だか…聞いてるだけで面倒臭そうだな…」


「何より…一番の壁は魔核よ。コージ、ナオに一体幾つの魔核使った?」


「…んー…正確には分からないけど、2、30個は間違いないと思う。」


「…アンタ…聞かなきゃ良かったわ…まぁ、それは置いといて魔核ってのは純度が上がればそれだけ入手が困難になるの。質が下がるとそれだけ刻める命令が少なくなって出来上がる物の質も下がるから、より純度の高い魔核を使うのが重要なの。知らないと思うけど…コージの作る魔核って、何個か売っぱらうだけで数十年遊んで暮らせる金額が手に入るレベルの純度なんだからね?」


「そんなに!?コレが…?」



浩二は何の気なしに掌に魔核を一個生成するとマジマジと観察を始めた。


読んでいただきありがとうございます。

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