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あれ?ドワーフって魔族だったっけ?  作者: 映基地
第四章 新しい種族と新しい魔王

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浩二の実験。


ミラルダが四つん這いで浩二ににじり寄って来る。

いつもの様にガバッと来ない分若干怖い。



「あ、ミラルダさん?一気に行くとヤバイかも知れませんから気を付けて下さいね?」


「…うん。」


「多分かなり濃いですから。」


「…うん。」


「…聞いてます?」


「…うん。」



うん、聞いていない様だ。

最早浩二の生命力以外眼中に無いらしい。



そうこうしている間にミラルダが浩二の左手を優しく包む様に握ると上目遣いでこちらを見る。



「…いただきまぁす♪」



舌なめずりをした後ゆっくりと瞳を閉じてドレインを始める。



「…ん…っ!」



ビクッと身体を震わせ軽く眉間に皺が寄る。

後は時折身体を震わせ、艶のある声を漏らしながら吸い続ける事数分。

やがて膝立ちだった足も力が抜け女の子座りになり、呼吸も荒くなっていた。



「ミラルダさん?そろそろ…」


「~~っっ!!!」



浩二がミラルダを止めようと夢中になってる彼女の肩に右手を置いた瞬間、ビクッ!と自らを抱き締めるように一際大きく身体を跳ねさせると、声にならない声を上げその場に崩れ落ちてしまった。


なんだろう…俺の生命力を吸うとこうなるのはデフォルトなのだろうか。

おっと、そんな事考えている場合じゃないな。



「ミラルダさん!大丈夫ですか?」


「…ん…っ!…コージくぅん…っ」



明らかに発情した声を上げ抱き着いてくるミラルダ。

柔らかな膨らみが押し付けられ、色々ヤバい。



(冷静になれ俺、冷静になれ俺っ!ミラルダさんは生命力を吸って性的快楽を感じているだけなんだ…っ!)



呪文の様に唱えながら自分を落ち着かせ、抱き着くミラルダの背中を優しく撫でる。



「…んっ…」


「…大丈夫ですか…?」


「…ん…もう少し…このまま…」


「はい。ゆっくり気分を落ち着かせて下さい…」


「…うん…ありがとう…」



どれだけそうしていただろう…

数分か…数十分か…

やかてミラルダは頬を紅潮させたままゆっくりと浩二から身を離す。


恥ずかしいのか、若干俯き加減で浩二を見る。



「…ごちそうさまでしたぁ…相変わらず…凄かったわぁ…」


「満足しました?」


「ええ、もうお腹いっぱぁい♪」


「それで…前回との違いとか…分かりましたか?」


「えーと…なんて言えばいいかしら…凄く濃かったわ。だから、ゆっくり吸わないと一気に達しちゃう感じ…?」



人差し指を口に当てて子首をかしげながら言う。


今達しちゃうとか言わないで欲しい…



「今ぐらいドレインしてどれ位保ちます?」


「んー…特別力を使わなければ2、3日は大丈夫だと思うわ。」


「成程…意外と燃費は良いんですね。」


「違うわぁ、コージ君のが特別なのよ。確かに濃いってのもあるけどぉ、なんて言うのかしら…純度?が凄く高いの。だから…こう、スーッて入って来る癖に身体の中で一気に熱くなってぇ…色々大変なのよ。」


「…一般的な生命力とは違うんですか?」


「全然違うわ。もう、コージ君のを知ってしまったらぁ…絶対他じゃ満足出来ないわぁ。一種の麻薬ね…しかもサキュバス専用の♪」


「それはまた…喜べばいいのか、何と言うのか。」


「ふふっ♪」



麻薬ねぇ。

習慣性があるという事なんだろうか…?

まぁ、今回はミラルダさんが満足したみたいだし良しとしよう。


今回のドレインは実験も兼ねてと言ったが、生命力の濃さを確かめたかった訳じゃない。


絶対魔法防御が体外に展開される範囲を知りたかったのだ。

先程土壁の上に立つ際に両足にのみ気の鎧を纏ったのだが、普段通りの厚さで魔道具である土壁に影響は出なかった。


よって今回は、身体にほぼ密着した普段通りの厚さの鎧の腕からドレインは出来るのか…というものだ。

結果はフィールドの上に作った生命力で出来た鎧に対して直接ドレインが成功した事から、どうやら絶対魔法防御のフィールドは思いの外身体に密着している事が分かった。



「ミラルダ様、いらっしゃいますか?」



浩二の考察が終わった頃、部屋のドアをノックしてミラルダを呼ぶ声がする。

この声はパルメさんだな。



「いるわよぉ、どうしたの?」


「失礼します。お帰りになっていたのですね。あ、コージ様もお疲れ様でした。実は…滝と泉が…枯れてしまいまして…」


「え!?枯れた!?…理由は分かっているの?」


「…はい…」



返事をして浩二へと視線を送るパルメ。



「え?…俺?」


「…はい…大変申し上げにくい事なのですが…」



あれ?

この流れ…何か聞き覚えが…



「コージ様が作られた壁が…街に流れ込む川を堰き止めていまして…」



あー…やっぱり。



「すみません!直ぐに何とかしますっ!」


「あ、いえ!もうそろそろ外も暗くなりますし…」


「でも、大切な物なんでしょう?」


「…はい、生活用水や水浴びに使っていましたから…」


「あぁ!それはダメだ!急ぎましょう!パルメさん、案内して下さい!」


「え?あ、はい!」



慌てる浩二に急かされパルメは枯れた川とその畔の泉へと案内するべく部屋を飛び出して行った。



「…私にドレインされたばかりなのに…元気ねぇ…」



残されたミラルダは頬に手を添え溜息をつくのだった。



□■□■



「ここです。」



パルメに案内され街から少し森へ入った場所には、川だったと思われる溝とそれに合流する形でほんの少しの水が残った泉があった。



「いつもならばここに川が流れ、この泉の湧き水が川に流れ込む形なんですが…」



パルメが浩二に分かりやすいように説明する。



「…成程…壁で土を集めたせいで川だけじゃなく湧き水まで堰き止めちゃったのか…本当に申し訳ないです…」


「…いいえ!そんな!コージ様はサキュバスの街を守る為にあの壁を作って下さったのに…」


「…でも、そのせいで川と泉を枯らしてしまった。…何とかしなきゃな。」



浩二は腕を組み唸りながら考える。



(壁に穴を開けて川の水を引いたら…魔物まで入ってきてしまうし…何も無い所から水が出る訳ないし…ん?何も無い…?あ!あるじゃないか!魔素(・・)が!)



「パルメさん、サキュバスの誰かで水魔法使える人いませんか?」



浩二は後ろで黙って見ていたパルメに問いかける。



「いることはいますが…そんなに凄い使い手では無いですよ?」


「大丈夫です。練度は問題じゃありませんから。」


「分かりました。少しお待ち下さい。」



そう告げるとパルメは水魔法が使えるサキュバスを連れに街へと戻って行った。



「さて…上手く行けばいいけど…」



浩二はパルメを待つ間、これからする事の手順を頭で詰めていった。


読んでいただきありがとうございます。

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