表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あれ?ドワーフって魔族だったっけ?  作者: 映基地
第三章 勇者と魔王

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/405

『絶対魔法防御』


女神様の前置きに不安になる浩二。

一体どんなスキルだと言うのか。



「…あんまり脅かさないで下さいよ…」


「フフッ、そんなつもりは無かったんだがね。新しいスキルの名前だが…『絶対魔法防御』という。」


「『絶対魔法防御』…?」



文字の見た目からすると…全ての魔法が無効になるのか?



「このスキルは永続する。つまり、ON/OFFが出来ない。従って今の君には一切の魔法が効かない。」


「それは別に悪い事じゃ…」


「回復魔法や支援魔法まで防いでもかい?」


「…あ!」


「更に言わせて貰うと…君自身も放出系の魔法が使えなくなる。体内で発動する分には大丈夫だろうが…」


「…これはまた…極端なのが来ましたね…」


「後もう一つ。」


「まだあるんですか…?」



露骨に嫌な顔をする浩二。



「フフッ、その顔を見るのも随分久しぶりな気がするよ。これはどちらかと言えば救済に近いかな?君だから有り得る話なんだが…君の魂を移した相手からならばこの『絶対魔法防御』は発動しない。」


「??」


「分からないかい?君は『至高の創世主』と言うスキルを持っているだろ?」


「…はい…あ!『魂転写』!」


「気付いたね。そう、君が創り出したマシナリー及び魂を転写した魔核を使った魔道具なら君に魔法を使う事が出来るんだよ。」


「…成程…これは色々実験しないと…」



対処法が見えて来たからだろうか…少し楽しくなって来る浩二。



「君が楽しそうになって良かったよ。私はあくまで神の代理だからね…スキルの選定まで出来ないんだ。せめてこの位の助言しか…ね。」


「いえ、助かりました。戻ったら色々試してみます。」


「うん。そうしてくれ。それじゃ…名残惜しいが、そろそろお別れだ。」


「はい。必ず『女神の加護』を取り返しますから、その時まで。」


「あぁ、楽しみにしてるよ。」



最後に口にした女神様の言葉は、何処か寂しそうだったが…そんな事を考えている間に浩二の意識はゆっくりと遠のいて行った。



□■□■



「…知ってる天井だ…戻って来たんだな…」



薄暗いせいか周りは良く見えないが…どうやらまだ深夜らしい。

とりあえず身体を起こそうとして何かが引っ掛かる。



「……う…ん…コージ…」



浩二のベッドに突っ伏すように眠りに落ちていたソフィアが寝言の様に浩二の名前を漏らす。

よく見ると、反対側には舞の姿があった。

こちらは椅子に腰掛けたまま眠ってしまっていたが。

更に壁際にあるソファーには栞と蓮が折り重なるように眠っていた。



「…一体どうしたんだ…?」



皆さん勢揃いで俺の部屋にお泊まりとか…これ如何に。

いや…こんな感じの光景何処かで見た事が…


あ!良くある眠ったまま目を覚まさない奴を心配して皆で看病的な奴だ。

ならばまずは安心させた方が良いよな…?



「えーと…ソフィア?…ソフィアさん。」



ユサユサとソフィアの肩を揺らして彼女の名を呼ぶ。



「……うー…ん…コージ…?」


「はい。浩二です。」


「…はっ!コージっ!?大丈夫っ!?生きてるっ!?」



いきなり覚醒したソフィアは矢継ぎ早に浩二へと問いかける。



「とりあえず生きてますが…何があったの?」


「……かった…良かったぁ…っ…コージぃっ!!!」



飛び掛るように泣きながら浩二に抱きつくソフィア。



「ソフィア!?」


「馬鹿ぁっ!!心配したんだからっ!!」


「…何があったか分からないけど…ごめん。」


「ごめんじゃないわよっ!三日も…目を覚まさないし…っ!何故か回復魔法も効かないし…っ!馬鹿ぁっ!!」


「ごめんな…心配かけて…」



浩二は泣きじゃくるソフィアをそっと抱き締め、優しく頭を撫でながら何度も謝った。


それにしても三日も眠ったままとは…余程身体に負担がかかってたんだな…

まぁ、アレだけゴリゴリやれば当然と言えば当然か。


気付くと舞も涙目でこちらを見ており、栞と蓮もソフィアの泣き声に気付き走り寄って来た。



「皆、心配かけてごめん。」


「無事で…良かったです…岩田さん…」


「お兄ちゃんっ!何処か痛くない?」


「全く…お兄さんは寝坊助だねっ!」



皆が思い思いに話し掛けてくる。

本当に…心配されるって嬉しいもんだな…

申し訳なくもあるが…泣かせちゃったし。


そうだ、丁度いつものメンバーも揃ってるし今回の事を話しておこう。



「えーと、皆に話しておきたい事がある。」



改まって話す浩二にいつものメンバーは佇まいを直す。



「まず最初に。俺は種族進化してエルダードワーフになりました。」


「…は?」


「…え?」


「えーと…何?」


「ま、まさか…本当に?」



反応は違えど取り敢えずは驚かれた様だ。



「さっき女神様に会って話して来た。今帰ったばかりだから、俺自身もまだステータス見てないけど。」


「…あ!そうだ!お兄ちゃんが病気かどうか調べようとしたのにステータスが鑑定で見られないの。『鑑定』のレベルは10なのに…」


「そう言えば、私の回復も効きませんでした…腕の再生も…すみません…」



二人がガッツリ凹んでいる。

何だか悪い事をしたな…



「それも種族進化の影響だと思う…と言うより、新しく覚えたスキルのせいだよ。新しく覚えたスキルは『絶対魔法防御』って言って、俺自身が使った魔法も含め魔法が一切効かなくなるんだ。二人には悪い事したね。」


「ううん、お兄ちゃんのせいじゃないよ。栞はお兄ちゃんが元気なら良いもん!」


「…随分とレアなスキルを…だから腕も再生されなかったんですね…」


「あぁ、腕に関しては別な理由だよ。この腕はリッチーから『再生不可の呪い』をかけられたからね。」


「呪い!?…大丈夫なんですか?」


「痛みや何かは無いから大丈夫だけど…不便だから義手作らなきゃな。後は色々実験してみないと…」



浩二は心配する周りを他所に早速立ち上がろうとしてソフィアに猛反対された。

今日一日は絶対安静だそうな。


まぁ、時間も出来たし…取り敢えずステータスの確認でもしますか。



読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ