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異世界ディヴェルティメント〜不幸少年のチート転生譚〜  作者: ろーたす
転生してもやっぱり俺は不幸でした
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第三話 不幸少年、魔神と相対する

ブックマークありがとうございます!

まず、アルター四天王は全員同時に炎魔法を放ってきた。が、俺が軽く手を振ると、燃え盛る炎は掻き消える。


それを見て驚く四天王の1人を割と本気で殴ってみると、そいつは跡形もなく消えた。アーメン。


で、背後で何か言ってたやつは飛び膝蹴りでさよならし、残りの2人はアッパーで天高く吹っ飛ばした。星になれるといいな。


そして勢いよく地面を蹴り、外に飛び出して村へと着地、燃え盛る家を確認したあとよく分からん男の背後に立ってみた。


それで、こいつがアルター四天王(笑)の名付け親である魔神アルターということが判明。


とりあえずアルターは無視してシオンの元に向かい、手を差し出した。これが前回までのあらすじね。












「じ、ジークさん・・・」


涙を流すシオンを立たせてやる。

そして、向こうで俺達を見ているアルターに顔を向けた。


「なるほど、貴様から感じる力・・・素晴らしい!どうやら本当に貴様が四天王を倒したようだ」

「お前か、シオンを泣かせたのは」


そう言ってとりあえずアルターをガン見。そしてステータス表示を意識した。すると、俺の頭の中にアルターの情報が流れ込んでくる。




ーーーーーーーーーーーーー

~《悪王》アルター~


★ステータス★


レベル:220

生命:4000

体力:4000

筋力:2800

耐久:1500

魔力:7000

魔攻:4000

魔防:1800

器用:300

敏捷:2400

精神:323

幸運:450


★固有スキル★


・炎の波動

火属性魔力上昇効果


★装備★


悪王のマント

悪王の靴

悪王の腕輪

悪王の杖



ーーーーーーーーーーーーー





おお、それなりに強い・・・けど、俺のステータスの方が高いな。しかもなんだ、悪王(笑)って。


「じ、ジークさん、駄目です。相手はあの魔神の一人、絶対勝てません・・・」

「ん?いや、多分俺の方が・・・」

「・・・貴様、今なんて言おうとした?」


アルターの雰囲気が変わる。

おおっ、これは怒っていらっしゃるぞ。


「まあいい。邪魔をするのなら貴様から消してやろう」

「・・・」


アルターからシオンの方に顔を向ける。そして、怯えた表情を浮かべる彼女に笑いかけた。


「こんなん余裕だぜ!」

「愚かな人間め、実力の差というものを思い知りながら死に絶えるがいい!!」


アルターが、ものすごいスピードで俺の目の前に跳躍。そして、大砲のようなパンチを俺の顔面に放ってきた。


ベキベキゴキィッ!!


そんな音が響く。

アルターのパンチによって俺の顔面の骨は粉々に砕かれ・・・なかった。


「へぁ・・・?」


アルターが自分の手を見ながら変な声を出す。砕かれたのは俺の顔面の骨ではなく・・・。


「ぎゃああぁぁぁぁぁぁ!!!」


そう、アルターさんの骨である。


「へー、アルテリアスが言ってた通り、悪王(笑)の骨が砕けちった」

「貴様ァ!!」


アルターが自分の手を押さえながら叫ぶ。そしてケラケラ笑う俺を睨みつけた。


「貴様が何をしたのかは知らんが、いいだろう!跡形もなく消し飛ばしてやる!!」

「シオン、ちょっと離れといて」

「え、あ、はい・・・」


アルターが何かしようとしてるのに気付き、シオンを避難させる。彼女は俺の顔面がアルターの骨を粉砕したのを見て、俺の強さを分かってくれたようだ。


「さあ、覚悟しろ人間!!」

「了解であります、悪王(笑)さん」

「(笑)をつけるなァ!!」


アルターがとてつもない魔力を集める。そして、それを炎に変えて俺に向かって放った。


「食らうがいい!《爆炎爆殺爆轟咆ばくえんばくさつばくごうほう》!!」


うおっ、これが魔法ってやつか。

迫り来る凄まじい業火を見つめながら、ぼんやりとそんな事を考える。でも、何でだろうか。


全く怖いと思わないのは。


「・・・へ?」


アルターがまた変な声を出す。

俺がアルターの魔法を手で叩いて消したからだ。

そして、


「残念だけど、俺の方が強いみたい」

「へぎyr─────」


自分の力を確かめるつもりで、割と本気でアルターを殴ってみた。すると、とてつもない衝撃が彼の全身に伝わり、《絶界の十二魔神》の1人であるアルターは呆気なく破裂した。


「え、まじで?」


パンチで破裂したアルターもびっくりしたと思うけど、俺が一番びっくりした。


そして、さらにびっくりしたのは、アルターが破裂した直後、とんでもない量の金貨が手に入ったことだ。


多分あれだ、ゲームとかで敵を倒したらお金手に入るのと同じような感じだ・・・と思う。


それともう一つ。

全身が光ったと思ったら、レベルが20も上がりました。



◇ ◇ ◇




「村、燃えちゃいましたね・・・」

「そうだな」


俺とシオンは燃え尽きた村跡を眺めている。現在俺とシオン以外に人はいなくなってい。村人達の亡骸は俺が埋めておいた。精神的にくるものがあったが、シオンにやらすわけにはいかなかったので。


「・・・これから、どうしたら」


そう言って悲しそうな表情で村跡を見つめるシオン。


「・・・あの、もしよかったら、俺と来るか?」

「え・・・」

「まあ、アルター倒して手に入った金貨がいっぱいあるし、王都で宿でも借りてさ」


俺がそう言うと、シオンはとても驚いた表情を浮かべた。


「で、でも、迷惑じゃないんですか?だって、私と目を合わせたら、石化してしまうのに・・・」

「あー、それなんだけどな」


そう言ってシオンの眼帯をとる。すると、彼女はびっくりしたのか、バッと俺から目を逸らした。


「なっ、何をしてるんですか!私と目を合わせたら───」

「大丈夫、俺の目を見てくれ」

「だ、駄目ですっ・・・」


あーもう。こうなったら・・・。

俺はシオンの頭を掴み、無理やりこっちに顔を向けさせた。もちろん力はほとんど入れていない。万が一握り潰してしまったら大変だからな。

そして、そのまま三秒間見つめ合う。


「・・・どうして」

「ほら、大丈夫だろ?」

「どうして、石化しないんですか・・・」

「それはだな、俺の固有スキルのおかげだ」


これはさっき思いだしたことだ。

俺の固有スキルの一つ、状態異常無効化。これの効果はなんと、全状態異常を無効化してくれるという素晴らしいスキルなのである。


「だから俺は石化しないんだ」

「で、でも、こんな瞳の人、気味が悪いでしょう・・・?」

「え、別にそんなことはないけど。シオン普通に可愛いし」

「へ・・・」


シオンの顔が真っ赤に染まる。あんだけ無表情だったのに、さっきからコロコロ表情が変わるのが見てて可愛いんだが。


「へ、変なこと言わないでください・・・」

「えっ、何かマズイこと言ったか!?」

「い、言ってませんけど・・・その」


・・・?何がマズかったのだろうか。


「それで、一緒に来るか?」


俺がそう言うと、しばらく黙り込んでいたシオンはこくりと頷いた。


「うし、じゃあ王都に向かって出発だな!」

「いっ、今からですか?」

「うむ、そうだ。魔物とか出てきても俺が何とかするよ」

「・・・そうですか」


そして、二人揃って立ち上がる。

この世界に来て早速魔神を倒してしまった俺だが、これからどんな生活が待っているのだろうか。

先の事を考えれば考える程胸が高鳴る。とりあえず不幸だけは俺に付きまとわないでください。


「・・・行ってきます」


村を出発する直前、シオンが焼けた村に向かってそう呟いた。

ーーーーーーーーーーーーー

~ジークフリード~


★ステータス★


レベル:420

生命:7400

体力:9999

筋力:9999

耐久:8300

魔力:9999

魔攻:6200

魔防:5600

器用:3000

敏捷:6250

精神:1100

幸運:-9999


★固有スキル★


・超力乱神

筋力を+5000する。


・全属性適性

全属性の魔力を扱えるようになる。


・状態異常無効化

全状態異常を無効化する。


・超不幸

幸運-9999


・能力透視

相手のステータスを見る事が出来る。


★装備★


学生服上下

普通の靴



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