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ドロップアウト

夏休みが終わり、高1、二学期が始まった。

とは、いいつつ、二学期が始まっても、俺と朋也の夏休みボケはヒドくて、ようやく、学校へ通いだしたのは、9月の二週目くらいからだった。

学校へ登校したら、いつも校門で服装をチェックしてる生活指導が、いつもなら、服装のことを注意してくるのだが、何も言わなかった。

教室へ入り、朝のホームルームが始まる前に、副担任が俺に、

「生活指導室へ来るように」

と、呼びにきた。

俺は、生活指導室へ向かった。

部屋に入ったら、生活指導の先生がとても難しい顔をして、中々話を切り出さなかった。

そして、30分くらい過ぎた頃だろうか…。

生活指導が、俺に、

「キミが夏休み中に、警察のお世話になった話を警察から連絡がありました。夏休み前に、私はキミに、二学期になったら、服装をあらためて、勉学に打ち込むのだったら、停学をなしにしようと考えてました。しかし、キミは、夏休み中に、警察にお世話になり、今、キミは、私との約束を破り、見ての通り、一学期と変わらない服装で、学校へ登校したのは、9月に入って二週目からという不適切な行動を取ってます。学校側としては、これ以上、キミの風紀を乱す行動は、見かねます。よって、無期停学と致します。」

と、言われた。

俺は、テメーでした事だから、テメーでケツ拭いて、落とし前付けないといけないからと、思い、生活指導室を出た。

今日は、これで、学校から帰るようにと、告げられたので、駅へ向かって歩いてた。

駅のホームへ着いたら朋也がいた。

どうやら、朋也もよく似た類いのことを告げられたらしい。

俺は、前から、内心思ってたことがあった。このエリアの高校には、高校生に、

”単車を乗らせない、免許を取らさない、単車を買わせない”

という、誰が決めたのか分からない、運動があった。俺は、こんな下らない、運動の為に、無免許で、単車に乗って、一発赤切符を切られてる連中の話とか、事故ってる奴の話を聞いて、

「何て下らない運動なんだ⁈」

と、憤慨してた。

また、俺も、大人しく高校生をしてられる程、型にハメられた人生にウンザリしてた。

朋也は、単車に乗りたいと、ずっと思ってたみたいで、朋也と話し合った結果、朋也は、単車に乗りたいからで、俺は、トコトン、パンクを貫き通したいからという理由で、高校を自主退学することに決めた。

よくよく考えてみたら、勉強する意義をちゃんと、理論付けて指導も何もなかったし、将来の為だからと、口を揃えて大人たちは、勉強するように、との一点張りで、その理屈が俺のハートに響かなかった。

この時に、高校の教師に一人でも、孔子の論語を読んでる教師がいて、学問をする理由、目的、学問に向かっての姿勢を摂理として、説いてくれる教師がいたら、また、俺も高校を中退することは、なかったかもしれない。今でも、俺の高1の頃の担任の高校へ入学して初日に、俺たち生徒に言い放った一言、

「高校は義務教育じゃないので、来たくない人は来なくていいです‼︎」

は、忘れられない、俺の心に根を持ってる一言である。

高校へ、親父と退学願いを提出しに、行って帰りに玄関で靴を履こうと思って下駄箱開けたらラブレターが、イッパイ入ってた。

また、校門を出ようとしたら、クラスメートや他のクラスのダチが授業中なのに、校門へ出てきて、

「今まで、ありがとうな!烈士は、学校辞めても、ダチだぜ‼︎」

と言って、熱く抱いてくれたダチや、ダチ達に胴上げされて、また、女の子の友達たちは泣いてくれてた。

みんな、俺の後ろ姿が見えなくなるまで、見送ってくれて、

「烈士!また会おうぜ‼︎」

とか、

「烈士くん、今までありがとう!絶対、烈士くんのことを忘れないからね‼︎」

とか、叫んでくれた。

俺の半年間の短い高校生活を振り返り、心の奥から熱く込み上げてくるものがあり、鉄の様に固かった、当時の俺の涙腺が潤んだ。

高校生活では、生まれてはじめて、仲間の暖かみを感じた。

俺は、後ろを振り返らなかったけど、俺の方こそ、

「みんな、ありがとう…」

と、感謝の気持ちでいっぱいだった。

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