リスペクトする家庭教師の先生との出会い
何気ない、冴えない日々が続いていた。
あの音楽との出会い、また、それから、一生のポリシーというまでもないが、ヤンキーじゃない、ファッションと出会いの他には。
学校も、あの音楽に出会って、ビートにのるキャッチーなフレーズに、俺の心のフィーリングが上がり何だか、今までグレーな無機質な心が、UPテンポな心になってきて、楽しくなってきた。
そんなある日、新しい家庭教師の先生が、家に来た。
初対面の印象は、学生というよりは、ミュージシャンなイメージを受けた。
顔もイケメンで、今で言うユニセックスな感じで、性格も、ミュージシャンっです感じでナチュラルハイな感じで、今までの家庭教師みたいな、イイ大学行ってますよ!的な感じもなく、スゴく好感が持てた。服は、ダメージGジャンにアメリカの国旗が、張ってあった。靴はDr.マーチンの8ホールのブーツだった。
性格は、覇気がある方ではなくて、アンニュイな感じで、友達が多そうな感じだった。
で、俺の部屋に行き、勉強を始めるのかと、思えば、俺のギターを見て「何⁈ギターするの?」と言ってその日は、音楽の話しかしなかった。また、この先生は、ヘビーメタルのバンドをしていて、ボーカルだった。
俺も先生のことが、好きになり、カッコいいのに、自分には興味がなくて、マイペースなとこにスゴく好感を持てて好きになった。
とりあえず、初日は、そんな感じだった。
週二回、来てくれることに、なった。
もう、次に先生に会えるのが楽しみで、仕方なかった。
ヤッパ、イカす男には、人を惹きつける、色気があるなと思った。
その先生との、出会いで、偏差値35の俺が夢の階段を登り始めようとは、この時は、夢にも思わなかった。