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プロローグ

中2、春、4月。


今日から、新学期だ。

朝、7:30


「烈士、起きなさい、何回、起こしたら、あなたは、起きるの?、学校遅刻するわよ!もう、知らないから!お父さん、烈士を起こしてあげて!」


階段を、上がりながら、親父が吠える。


「お前、何時になったら、起きるんじゃい‼︎エエ加減にしやんかい‼︎」


親父は、関西出身である。


扉を開ける音に続き、布団を親父にまくられ


そして、俺。

「うるせ〜な、分かってんよ、仕方ねー、起きるか」


「フゥッ、何時だ⁈ 8時か、そろそろ行くか」


そして、学校に着いて


ホームルーム。


中2から、担任は生活指導の体育教師である。


中1の頃は、女性の教師の先生だったが、あまりにも、俺が、手に負えなくて、鉄拳制裁で、イワした体育教師が担任になった。


俺の通ってる中学は、ガラが悪くて有名だ。


周りは、ヤンキーばっか。

何が面白くて、ヤンキーが、カッコいいのか、俺は意味が分からない。


まっ、それはイイとして、ヤりたいことが、見つからない。。


とりあえず、学校では、短ラン、ボンタンでキメているはものの、ダセェ!って思ってた。


クラスメートも、本当にコイツの事、信じてイイのか?と思うようなヤツばっかりだ。

どうも、俺は、浮いてるみたいだ。


いつもの、窓際の1番後ろの指定席で、机で寝てたら、校庭から、単車の直管の音が聞こえてきた。


「ブォン、ブォン、ブォブォブォン!、ブォブォブォ、ブォブォン‼︎」


どうやら、イッコ上の先輩達が、単車で校庭を流しにきたみたいである。


単車は、どうやら、赤ラインの、FZ400だ。


担任の生活指導の先生を先頭に、運動部の顧問の先生達が、校庭に乱入してきた先輩の単車を止めに行く。


先輩は、それでも、おかまいナシだ。


校庭で、ローリングをきって、単車をフカシまくる。


まぁ、そんな日常を送ってたわけだ。


「へッ、くだらねー!」


最近の、俺の口癖だ。


そろそろ、高校受験の話しが耳に入ってきた。


「高校⁈ダリ〜な」


勉強なんて、する気起こんね〜し、部活は、中1の頃に、野球部に入ったが、2ヶ月くらいしたら、どこにでもいるような、先輩風吹かして、イキがった野郎に、気に入らねーから、ガン飛ばしたら、金属バットで、俺の頭を殴りやがった。ヤッテられっかと思い辞めた。


中1の頃から、塾にも行ったが、やる気、全く起こらない。


親父が、俺に国立大の、家庭教師付けたが、また、この野郎が、変態野郎で、エロい話しかしない。


気持ちわりーから、親父にクビにさせた。


続いて、親父に大手有名進学塾に行かされた。日曜日は、朝から晩まで、缶詰だ。これも、やってらんねーって思ってやめた。


しばらくして、部屋で、夜、ラジオを聞いてたら、何やら、ハジけた、音が聞こえてきた。


「何だ、このストレートな心に響くサウンドは⁈」


歌詞も、カッコをつけてるわけでもない。誰でも書けそうな歌詞を、シンプルなコードに乗せて演奏してるだけだ。


「ヤベー、カッケー‼︎」


いわゆる、ビートパンクと言われるジャンルだった。


次の日に、CDを買いに行った。


何だろう⁈この心にくるサウンドは、、久しぶりに生きた心地がする。


何回も、何回もヘビロテで聞いた‥。


「ヤベー、カッケー!」


次の日に、本屋に行き、そのバンドの特集をしてる雑誌を買った。


音楽を聞いてたら、そのバンドのファッションがカッコよくなってきた。


まず、目がついたのが、スーパースリムのブラックジーンズに、厚底の靴だった。

雑誌で調べたら、ジョージコックスの白のバックルのラバーソールという靴だった。また、雑誌にそのバンドのタブ譜が付いていた。興味本位で、我流で、タブ譜を読めるようになり、そしたら、ギターがほしくなった。とりあえず、買いたいと思い、親に高校に行く約束で、安物の初心者用の無名のギターとアンプセットと、ラバーソールを手に入れた。周りは、ヤンキーばかりだから、みんな、ボンタンジーンズに、赤のデッキシューズをカンで履いてるソリを入れたヤツばかりだった。その中で、スリムなブラックジーンズにラバーソールな俺は、ただでさえ浮いてる俺は、更に浮いた。


でも、そんな事、おかまいなしだ。しかし、親と約束したから、勉強を頑張って高校に行かなくてはならない。

勉強は、偏差値、35だった。

親父は、工業高校へ行かせたがるが、今の俺の成績では、無理だった。


とある日、お袋のママ友が所有してるアパートに住んでる大学生の人が家庭教師のバイトしてもいいですよという話しになり、


「何でも、イイから」


と空返事をお袋に返した。


この、家庭教師の先生との出会いが、俺の人生を後に大きく変えることになるとは、夢にも思わない、俺だった。




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