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TLが静止する日

パソコンの画面を、タカダはじっと見つめていた。

サイトの名前は、twitter。

全世界の人のつぶやきを垂れ流すサイトだ。

タカダはtwitterのマイページを、目の周りをしわくちゃにしながら睨んでいた。

このごろ、他の人からのつぶやきが全く表示されない。


 twitter内では、自分が見たいツイートだけを表示したページをタイムライン、略してTLと呼んでいる。

つぶやきが多い時は「TLの流れが速い」、逆の場合「TLの流れが緩やか」と言ったりする。

ここ3日間、その「TL緩やか発言」すら、TLに入ってこないのだ。

昨日までタカダは、「みんな忙しいのだろう」と理由づけ、YouTubeなどの動画サイトを楽しんでいた。

ただそれが3日も続けばおかしいと思うのは、人間として当然だろう。

タカダももちろん例外ではない。


「おかしい。何かがおかしい」

そこでタカダはTwitterの本部に意見を投じた。

「TLが止まったままです。何か異常があったのですか?」

ただ、2日待っても返事が来ない。


 タカダの頭には、疑問ではなく、不安がみなぎってきた。

自分だけが、地球に取り残されたような錯覚に陥る。

タカダはそんな思いをtwitterにぶつけることにした。

「【拡散希望】誰かいませんか!いるなら返信して!」

タカダがツイートボタンをクリックしようとしたその時

部屋が真っ白な光に包まれた。

その光は、タカダと部屋全体を埋め尽くし、そしてすべてを消失させた。


ただの影となったタカダには分からないだろう。

6日前、異星人が地球を攻撃し、人類があとかたも無く消滅したことを。

そう、自宅警備員の彼には・・・


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