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-0- 始まりの朝

始めまして。

このような形で文章を書くのは初めてですが、宜しくお願いします。


更新速度は遅くなってしまうと思いますが読んで頂ければ幸いです。

 けたたましい音を立てて目覚ましが鳴っている。


朝の日差しが差し込む室内、お世辞にも整っているとは言えない部屋。

あちこちに本が転がり、足の踏み場もないこの空間で唯一ものがない場所。

この部屋の主である少年が、今なお夢の世界に旅立っているであろう寝台の上。

それはまるで親の仇のように叫び続けている。


 もぞもぞと毛布にくるまれている物体が動きを見せるが、一向に覚醒する様子はない。

枕の辺りから、真っ黒のくせっ毛が顔を覗かせて体の動きにあわせて揺れている。

時々、うめき声のようなものが聞こえるが、それだけである。


 恐らく、目覚ましもいい加減あきらめようかという時、勢い良くドアを開けて一人の少女が飛び込んでくる。

勢いを殺さずにそのまま突き進むと、目覚ましを叩き止め、そのまま寝台へと手を伸ばし毛布を力任せに引き剥がす。


 急に外気に触れた所為か、寝台の上の少年は体を丸めて縮こまってしまう。

柄物のパジャマは、寸法があっていないのか裾が短い。

がたがたと震えながら、今まさに自分を呆れ顔で見下ろしているであろう少女に向かって非難の声を上げる。


「……寒いよ。ガーネット。」

何とか体を起こすが、寝台の上で体育座りするような格好で体を振るわせる。


「全く……、あなた今日が何の日か忘れたわけじゃないでしょう?」

頭の高い位置でまとめた金髪を揺らしながらガーネットは答える。


未だ覚醒していないのか、頭を左右に揺らしながら少年は目を泳がす。


 そんな様子に、ガーネットは腰に手を当て、ひとつ溜息をつくと無言で壁にかかっているカレンダーを指差す。

彼女の滑らかな指先を視線で追って暫く、一拍置いて目を見開く。


「あぁぁぁぁ!!」

寝台のバネがいかれるかという勢いで立ち上がり、カレンダーを凝視する。

やっと気付いたかと、頭を抱えてかぶりを振るガーネット。



大きく赤丸が書かれている日付の下に、同じく赤字でこう記してあった。


『ロレント高校入学式』





あとがき


 ・始めまして。宜しくお願いします。

  つたない文章かと思いますが、何卒お付き合い頂ければと思います。


  開始したのに主人公の名前が出てきてません。

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