お礼しますよ?
「お願いっ!お礼は私の体で払うからっ♪」
白衣、緋袴の北欧美少女が裾を大胆にたくし上げながら何かを宣っている。
裾の隙間からは健康的な白い太腿が眩しく覗いている。目が離せないのがちょっと悔しい。
さらにその奥には淡いピンクの布地がチラチラしているので、今日はノーパンではないようだ。
というわけで(どういうわけだか)、今回はアリスのおねだりで東の島国へ行くことになりました。
移動手段は遺跡のゲートがあるのでひとっ飛び。アリスの持っていた管理者権限とともにアクセス権限も奪ってしまったので仕方なくの付き添いだ。
なんでもアリスが吸血鬼化される前にかなりの頻度で入り浸っていたそうで、向こうで色々とあるそうだ。
「それは乙女の秘密です♥️」
興味もないので、それ以上追求するのは止める事にする。
リクエストに応え、とりあえず目的の座標へ向けて遺跡のゲートで転移する。
「素晴らしい景色だ・・・・」
其処は朱色の鳥居が綺麗に並び立った小高い遺跡だった。背景の山々がまた神秘的で幻想的な雰囲気を醸し出している。
写真におさめたらインスタ映えしそうな素敵な眺めだった。
アリスの事ではないからね!
そのセクシーポーズは止めようか?
「見ない顔ですコン?」
ミニスカ浴衣のケモミミ娘が現れた。
パッツンヘアがまるで座敷童子みたいだ。
大きなフサフサの尻尾をフリフリとさせている。後ろ側が大変な事になっていそうだ。
「ようこそ、おこしやす〜」
こちらは白衣、緋袴の美少女だ。
黒目、黒髪で姿勢が良く、凛とした佇まいだ。
久しぶりにまともな外見の人にあった気がする。いいや、油断はまだ早いか。
「こんにちわ、アリスだよ?」
「「!!!!!」」
「もしかして、伝説の巫女姫様ですか?」
「火星に代わってお仕置きよ?」
「「間違いありません(コン)!!」」
一体どんな伝説なのだろうか?
また頭が痛くなって来ましたよ。
「私の方は天の岩戸に用事があるから、ハル君は彼女達と好きにしていてね♪」
其処に何が隠してあるのかは、怖いので聞くのはやめよう・・・。
「貴方様が伝説のアマテラス様でございますか?」
「麗しの巫女姫様の固い扉を巧みに誘惑して開いたという?」
言い方!
それに開いてないですから。
扉も新しい世界も。
「あたち達が精一杯おもてなしをさせて頂きますコン!」
「神楽でもご覧になられますか?」
「それともヤマタノオロチ退治でも楽しみますか?」
蛇退治はスサオノですから。
それに私は戦闘狂ではないですから!
「なるほど。神楽をご所望なのですね。」
「それでは、喜ばせます組に準備をさせますコン♪」
アリスさん、お願いですからヤバい名前をつけないで!