合法ロリ
「ご迷惑をおかけしてすみませんでした。それから助けてくれてありがとうございます。」
アリスは日本オタクの北欧美人だったそうだ。18の時に留学先で運悪く戦火に巻き込まれて転生をしたらしい。亡くなった日はあまり変わらないのに、転生した日はかなりずれている。時間の流れが違うのだろうか?
「転生条件ですか?」
アリスが小首をかしげながら、思い出す。
・20か国以上に渡った経験があること・・・
この辺りは同じか
・処女であること・・・・
この辺りは男女で違うのか?
・コスプレを100回以上
・いいねを1万回/年以上
・ナンパされるのを100回以上・・・・
魅力重視なのか?ネットならこれくらいの数はすぐにこなせそうだ。
・露出を100回以上
・オナニー・・・
「もういいです!」
「ここからが面白いのに・・・・」
これ以上は聞かない方が良い気がしたので途中で止める。どうしてそんなに残念そうにしているのだろう。そういう性癖なのか?享年が18未満だったらお説教コースだよ。
「シスタークラリス達に性技を伝授していたのはこの闘いを予測していたのですか?」
今回はこれがなければヤバかった。アリスは見た目に依らず用意周到な頭脳派タイプなのだろう。
「単なる趣味ですよ。だって美少女達のエロカワイイのいっぱい見たいじゃないですか?」
違ったようだ・・・・。
「やはり真祖の方も転生者でしたか?」
「違いますよ。古代兵器の生き残りでしたよ。」
「暴走を止めるために闘ったとかですか?」
「美少女だとの噂を聞いて会いに行き、一緒にコスプレしようとしたのですが、頑なに拒否されてしまいまして・・・・。布教の勧誘に失敗しちゃいました、てへっ♥️」
てへっ、じゃない!
悔しいが、可愛いじゃないか。
アリスの自業自得どころか、真祖は被害者じゃないか。取り敢えずは真祖と闘う必要は無さそうだ。アリスを側に置かず遠ざけているところからして、用がなければそっとしておいた方が良いのだろう。
アリスの話を聞いているとなんだか精神的にどっと疲れが出てきてしまった。アリスは協会のシスタークラリス達に押し付けて・・・もとい預けておくことにしよう。
ああ、静かで平穏な森の家に帰ってスピカやチロル達にやさしく癒されたい。