一緒に寝るにゃ
2人の部屋には小さなベッドが二つ入っていた。
「お兄ちゃんはマオと寝るのにゃ♪」
満面の笑顔で誘ってくれる。
「あらあら、お姉ちゃんは今日は1人寝なのね。いつもの添い寝がなくて寂しいニャン。」
ピスカはハルの腕を胸に抱き締めると、嘘泣きをはじめる。ささやかな柔らかさが、なんだか心地好い。
そう言うことなら・・・。
2人のベッドを亜空間に格納、次に大きめのベッドを作成して置き換える。
「お兄ちゃん、なんだか分かんないけど凄いのにゃ! ベッドが大きくてフカフカで気持ち良いのにゃ~♪」
「この寝間着といい魔法といい、ハル君はお貴族様ニャンですか? でもこんな魔法は聞いたことがないですニャン?」
「何時でも元に戻せますからね?」
「ずっとこのままの方が良いのにゃ~♪」
ベッドの真ん中に押し込まれると、左右から二人が抱き付いてくる。薄いキャミワンピなので肌の感触が良くわかる。ピスカの肌は女の子らしく柔らかく、マオの身体は子供らしく熱かった。
クンスカ、クンスカ・・・。
「お兄ちゃんの匂い、だい好きなのにゃ~♪」
うん、わかったから服の中にまで頭を突っ込むのは止めようか?
ペタペタ、スリスリ・・・。
「ハル君の体は、とっても触り心地が良いですニャン~♪」
体をぺたぺたと撫でくりまわされるのはくすぐったいけど気持ちいい♪ こんなこと自分がやったら完全にセクハラだ。
少し遠慮がちに2人の髪を撫でてあげると、ゴロゴロ喉を鳴らせて喜んでいる。どうやら遠慮は要らないみたいだ。夜はまだ長い。2人の猫耳を存分に堪能させて貰うとしよう。