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甲板からだと見えないのですよ

港町から南航路の船に乗せて貰う。それにしてもメアリーが一緒にいるのは何故だろう?


「先生の治療を受けるのと、船で先生のお世話をするためですよ♪」

まあ、気にしない事にする。実際は船乗り病の治験と、対策の情報共有を目的としているのだろう。おそらく、多分、きっとだが・・・・。


メアリーの衣服は白のセーラーワンピースだ。海をバックに美少女が微笑んでいるその姿はまるで映画のワンシーンかのようだ。ワンピのデザインは勿論チロルとお揃いのものにしてある。


「きゃああっ!!」

突然の海風にメアリーのスカートが大きく翻る。穢れの無い清楚な純白パンツもチロルとお揃いだね♪


航海に備えて新鮮な野菜に豊富な柑橘類はたくさん用意した。加えてこの航路は補給もまめに出きるので栄養面には問題がない。だからこそメアリーの同船が許可されたのだろう。


東に海岸線を臨みつつ船は順調に南下して行く。乗っているだけで特にやる事もない。ぶらぶらと甲板を散歩していると、メアリーがお誘いをかけてくる。


「マストの上の見晴台は景色が最高なんですよ♪」

梯子の下からの景色も最高ですよ?メアリーのスカートを下から眺めながら梯子を登っていく。フリフリ揺れる可愛らしいお尻に白い布が食い込んでいく。後でそっと直してあげようね。


広い海、青い空、白い雲、心地好い風。メアリーがスカートをたなびかせながら嬉しそうに紹介をしてくれる。


「腰から下は甲板からだと見えないのですよ?」

マストの柱にしがみついたメアリーが頭だけで振り返って可愛らしくお誘いをしてくる。航海の記念にサービスしておく事にする。色っぽい声と蕩けた表情で下からでもバレバレなのだが、本当に気が付かれていないと思っているのだろうか?


お腹がすいたら食事をし、日が暮れたらメアリーと仲良く床につく。そんな日々を繰り返しながら波に揺られて幾つもの港と国を超えて行く。花の美しい国、芸術を愛する国、太陽と情熱の国。そしていよいよ目的の海峡にたどり着く。ここから東に海峡を通れば内海に出るし、そのまま南下すれば砂漠と香辛料の大陸へと続く。


最初の目的地はエイブ宮殿があるとされる城塞都市の古代遺跡だ。南下する船とはここでお別れになる。メアリーも念のためにゲートで港町に返しておく。


海峡から東に約200㎞。それは南国にしては涼しい場所に位置し、緑多い丘に立地していた。建物は白を基調としているはずなのに、夕陽を受けて燃えるような茜色に輝いている。


挿絵(By みてみん)

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