お注射ですよ
「先生、診察をお願い出来ますか?」
メアリーの館に呼び出された。身体はすっかり良くなったと聞いていたのだが、何か問題でもあったのだろうか?艶の甦った赤毛は左右のお下げに纏められ、くりくりと綺麗なカールを披露している。瞳の輝きも肌の艶も十分すぎるほど綺麗だ・・・。何処からどう見ても健康的な美少女にしか見えないが?
「ペロン~♪」
メアリーが躊躇なく前をはだけさせる。白くシミ一つ残っていない綺麗な肌だ。服の下にも何も問題は無いようだが・・・・?
「先生早く治療をお願いします♥️」
メアリーに頭をかかえられる。目の前のこれを舐めろということか?
「ペロペロペロリ?」
「あん、先生の治療はお上手です。どんどん身体の調子が良くなって来ましたあ♪」
褒めてくれるのは嬉しいのですが、今日はおっぱいをペロペロと舐めているだけですよ?
「じい~っ・・・・」
横で見ているチロルの視線が何だか白い気がする。
「これはやっぱりおかしいのですピョン!」
やっぱり何処かに異常が出ているのか?
「メアリーのおっぱいはチロルと同じ位だったはずですピョン!」
「????」
ナノマシンによる最適化で、治療だけではなく、メアリーの身体を最良となるように作り替えているのかもしれない。単なる成長の差が出ているだけかもしれないが。
「先生、お注射もお願いします~♥️」
それでは念のために濃いお薬を1本入れておきましょうか?
メアリーの家は大きな船団の船主らしい。道理でこんなに立派なお屋敷に住んでるはずだ。治療のお礼に船旅のサポートを約束されたので有り難く受けとる事にする。
「北回りの航路は北の大国に繋がっています。軍隊を使った皇帝の絶対支配を受けていて、他国からの侵入には敏感です。
西の航路は西の大きな島に繋がっています。絶大なカリスマ性のある女王が統治をしていて、政治的にも経済的にも安定しています。
南の航路は大陸に沿って色々な国家を回ります。内陸経由でも繋がっていますが、北の大国経由で内海を大きく迂回することになり、政治的にも距離的にも遠くなるので、船を使うのが一般的です。」
さて、どうしようか?と言いつつも考えは纏まっている。
「まずは南かな。」
「わかりました。船の手配はメアリーにおまかせです!」