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プロレスごっこガウ

「随分と早かったけど、どおしたワウ?」


「ハル君に助けて貰ったワオ」

「そんな事よりメシだガウ!」


旦那がちょっと可哀想だったので、料理を手伝う事にする。干しダラ、牛乳、バター、小麦粉、チーズ、パスタ、よしトリュフも入れてクリームパスタを作ろう♪


「お肉じゃ無くてごめんね?」


みんな、口の周りを白くしてがっついているから、大丈夫みたいだね。ライカは早くも残りのソースにパンを浸けて食べている。おかわりもありますよ?


「ちょっと用事を思い出したワオ。貴方ちょっと良いワオ?」


リュカの言葉に旦那がビクッと反応している。


「母ちゃん、今日はプロレスごっこの日だワンね!」


旅の間、ずっとライカにあてられていて、体が疼いていたのだろう。旦那の後ろ姿が連行されているように見えるのは気のせいだと思いたい。どうぞ行ってらっしゃいませ!


弟は家に置いたまま、ライカと二人で外に出る。久しぶりにお風呂に入ってサッパリとしたい。綺麗に身体を洗い、湯船でくつろぐ。


膝に乗ってきたライカはしっかりと抱きつくと、アマ噛みを始めた。イタ気持ち良い不思議な感じだ。時折、思い出したように匂いを確かめてくる。


銀色の髪を撫で、おでこや頬に口付けを繰り返すと、ライカは嬉しそうに微笑んでくれる。本当に可愛い女だ。


夜はもちろんライカと一緒のベッドで寝た。隣のベッドに弟もいたが、ライカが吠えても全然起きなかった。


そんなにも眠りが深いのに、朝食の匂いがしたらちゃんと起きてきたから不思議だね。


「今回の荷物は何時もよりも多いワウ。みんなが喜ぶワウ!」


「ハルのおかげガウ。うちの男達と違って役に立つのガウ。」


ライカの言葉が今日も厳しい。


「それじゃあ、ピスカ達の所にも届けて来ますね。」

「ライカも行くガウ。」


二人でピスカの家を目指す。


森沿いに歩くと、すぐにピスカ達の家が見えてくる。今日はピスカの両親も居たので、挨拶とお礼を済ませる。


お土産に保存の効くものは沢山、日持ちのしないものはそれなりにお裾分けをした。これで当分は行商に行く必要は無いだろう。ピスカは山羊とは風味の異なる牛の乳製品を喜んでいた。おっぱいが大きくなると良いね。


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