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そして次の街へ

この村に来てから、結構な日にちが経った。


そろそろピスカとマオの両親が帰ってくる時期らしい。ピスカ達の家は、森の恵みを街に持って行っては、塩や香辛料などに替えて持ち帰り、村に配るのを生業としている。


ライカの家も似たようなものだ。ライカの家族も森に強い獣人で、弟を含めた四人で採取を生業としている。採り集めた素材は長期に保存出来るように直ぐに乾燥をさせている。


村人全員分をまかなうにために、ライカの家等と分担し、交代で行商をするようにしているのだろう。


「ハルは本当に街まで着いてくるガウか?」

「面倒をかけるけど、よろしくね。」


「ライカに任せるガウ! 明後日の夜明け前に出発するから、それまでに準備を済ませておくのガウ」


お世話になったピスカ達のご両親に挨拶ができないのは残念だが仕方がない。


出発までに時間がないので、準備を急ぐ。ライカ達のアドバイスに従い、素材集めや旅支度を進めていく。


ピスカ、マオ、シエスタは寂しそうにしているが、いつか別れはくるものだ。実は魔法で直ぐに戻れる事は今はまだ秘密だ。



出発の朝、ライカの家で合流する。


まだ夜明け前だが、ピスカ、マオ、シエスタが見送りに来てくれた。この村での事には感謝の言葉がしか出てこない。みんなとしっかりと抱き合って、再会を約束した。



ライカの隣に居たのは父親ではなく母親だった。父親とライカは脳筋担当で、現地では役に立たないからだそうだ。


ライカの母親、リュカはまだ若く、二人が並んだ姿は姉妹にしか見えない。一体いくつでライカを産んだのだろうか?



ライカとリュカの荷物は二人の背より高く積まれていた。二人とも平気な顔で背負っていたが、亜空間魔法があるので格納する。


「ありがとうガウ、此方もいけるガウか?」

「話には聞いていたけど、本当にできるワオね。」


念のためにと分けられていた予備の荷物も格納してから、出発を急ぐ。


「荷物が無くなったから、走るペースをあげるガウ!」

「ハル君はついて来られるワオ?」


既にかなり早いペースで走っていますよね?

でも問題ないです。なんせ身体は改造済ですから。


沢沿いの険しい道を軽快に走るのは、空気が美味しく、アスレチックみたいで楽しかった。2人の可愛いお尻を追いかけながら、景色を楽しむ。


「ハルはさすがガウ。通常は一、二泊の野宿をしてから西の村で休むガウ。でもこのペースなら、日暮れまでに着けそうガウ♪」


凄いのは素で走り続ける貴女方ですから。脚が狼を養うとは良く言ったものだ。昼休憩を一度しただけで、目的の村まで一気に走り抜けたよ。


「今回はかさ張る荷物が無いから楽チンガウ♪」

「この村には従兄弟が住んでいるので、そこでお世話になるワオ。」


西の村までの想定

山越えの獣道で

時速6㎞、7時間、約40㎞


参考

道のある登山 時速3㎞

マラソン 時速20㎞

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