洗いっこするにゃ
お湯が冷めてきたので、少し温度をあげておく。
「お湯があったかくなったのにゃ~♪」
「ハル君、そろそろ身体を洗いますのニャン~♪」
ピスカに抱っこされたまま、後ろからまわされた手を使って身体を洗われていく。小さな手の感触が気持ち良いのだけれど、ちょっとだけくすぐったい。
「ハルの下の方はマオが洗ってあげるのにゃ!」
マオのちっこい手が下半身を這うように洗っていく。ピスカに抱き抱えられているのでされるがままだ。
「ハルも尻尾があるのにゃね。」
それは尻尾と違います。。。
ピスカは笑っているので、気が付いているのかな?
「ハル君、お姉ちゃんの身体も洗ってくれるかニャン?」
「マオもお願いするのにゃ!」
二人が甘えてくるままに、心を無にしてご奉仕、ご奉仕。これはマッサージのお礼をしているだけなのですから。とてもすべすべとしている二人の素肌。それを素手で隅々まで綺麗に洗っていく。
すっかりと綺麗になった身体でお風呂から上がると、二人が濡れた身体を丁寧に拭いてくれる。
「どうしてお兄ちゃんの尻尾は、前についてるのにゃ?」
どうしてなんだろうね。
ピスカは笑いをこらえているよ。
「ハル君、お身体を拭いてくれるかニャン?」
タオル越しでも感じるピスカの柔らかい肌。ほんのりと朱くなっているようなのは気のせいなのだろうか?
そんなピスカは両手を広げて、今度は前も拭いてと全身でアピールをして待っている。それでは失礼をさせて頂きます!
マオは身体を拭き終わると、裸のまま家へと入って行った。部屋の中で着替えを選ぶようだ。
ピスカのほうはちゃんと着替えを持ってきていた。
「ハル君、パンツを履くのを手伝って欲しいニャン♪」
なんですと!?
ピスカのパンツを見てみると、サイドの紐が上手く結べていないようだ。
「ちょっとパンツを押さえててくれるかニャン?」
ピスカの横に回って、パンツの布を前後から押さえつける。布越しでも感じる、ピスカの体温と柔らかさにドキドキする。
「上手く結べたと思うのニャン。ハル君、どうですニャン?」
ピスカはクルクルと回って、確認を催促する。
「うん、とっても似合ってる。可愛いよ。」
今日はレースをあしらったフリルの可愛いローライズだ。可愛いと褒められて尻尾もフリフリと喜んでいるようだ。
「ハル君のパンツも履かせてあげるのニャン♪」
「ええと、実は尻尾のほうがまだ・・・。」
「大丈夫。お姉ちゃんにまかせるニャン♪ ハル君のお世話はお姉ちゃんのお仕事ニャン♪」
ピスカお姉ちゃんのお仕事なんだ・・・
「ハル君はヒト族だから、子供が出来ないのが残念ニャン~」
これからどんなお世話をされてしまうのだろうか??
「ナノマシンを使えば、子供も出来ますよ!」
ユイが、ぽそっと教えてくれた。
出来るんだ・・・
今は難しいことを考えるのは止めて、心を無にする。
「ピスカお姉ちゃん、お願いします!」