交差点
赤。
整然と規則的なリズム。
青。
雑多な足音と不規則なリズム。
次第にその間隔が狭まっていき、いつか破裂してしまうかもしれない。
そんな危うさを兼ね備えた感覚は嫌いじゃない。
スクランブル交差点には、様々なヒトとモノが行き交う。
今日も、明日も、ずっと。
僕は人が多い場所が苦手だ。
頭がクラクラしてくる。
雑音が激しくて、軽いめまいを覚える。
大音量でリズムを刻む場所を行き来する人で更に賑やかになる。
僕はウェイウェイ言っているような人たちが苦手だ。
基本的にはテンションが低いから、テンションが高い人についていけない。
でも、ハイテンションの子供や学生は嫌いじゃない。
むしろ応援したくなる。
自分の学生時代は窮屈だった。
掌に乗るぐらいの憂鬱が、いつも両ポケットに丸まっていた。
でも、今は両ポケットにはたくさんの希望と少しの夢が入っている。
人生にはいつくもの交差点が存在する。
その時々の岐路を思い出しては、何度も後悔する。
今でも交差点の前を行ったり来たり。
どこに行こうかな。
さあ。
そろそろ渡らなきゃ。