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貴方にはこれから、次の世界へ転生するための肉体を創造して頂きます。

閲覧頂きありがとうございます。

あすれみと名乗らせていただいてるものです。

なんとなく暇な時に想像していたものを形にしてみようと今回投稿させていただきました!

文章力、語彙力が乏しいですが、少しでも興味を引けたら幸いでございます。





俺の名前は神門詩憐(みかどしれん)、どこにでもいるごく普通の大学生だ。




────いや、()()()というべきか。




俺はどうやら…死んだらしい。





▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



2020年10月。

その日、俺はいつも通り大学へ通うため家を出た。

駐輪場に停まってるバイクのエンジンを掛け、走り出す。

「ふぁあ…」

昨日はハマっているオンラインゲームのイベント開催日で徹夜してしまい、自然とあくびが出る。



「やばい、眠すぎる…帰って寝たい…」

そうしたいのは山々だったが、前期でサボっていたせいで単位数はギリギリだった。

今はもはや1つ単位を落としただけで卒業はおろか、進級すら危うい状態だったのだ。



「もー、前期の俺は何やってたんだよ~…」

そんな事をぼやきながら、赤信号で停車する。

横断歩道の信号が点滅していないのを確認し、ギアをニュートラルに切り替える。

「今日の講義は何しようかなー」

詩憐は講義中、大体アニメかゲームの実況を見ていた。

ちゃんと出席さえしていれば単位をもらえたからである。

勿論すべての講義がそういうわけではなかったが、今日の講義は“単位稼ぎ”と呼ばれる楽なものであった。

「そういえば、今日はアニメの最新話配信日だったっけ…」

今日の予定を組んでいた詩憐に違和感が走る。



()()()()からトラックが向かってきたからだ。

運転席をよく見ると運転者は俯いており、詩憐の目には髪の毛だけが映っていた。


いわゆる、居眠り運転である。



「えっ、ちょ、冗談じゃないぞ!?」

詩憐は慌ててクラッチへと左手を移動させ、ギアを一速に落とす…!

必死で車体を動かそうとしたが、焦りからか上手く半クラッチに繋ぐことができず、その場で無駄にフカしてしまう。

そしてガクンッ!と車体が前に動いたかと思えば、沈黙してしまった。



────そう、エンストしたのだ。



(駄目だっ!バイクを置いて逃げよう!!)

急いでバイクから降りようとした詩憐の視界がふと暗くなった。

「っ…!」



ゴゥシャッ!!!




轟音と共に詩憐の身体が宙を舞う。

時間にして一瞬だったが、詩憐にはひどく時間がゆっくりに感じた。

(あ~あ、こんな事なら、帰って寝れば良かったかなぁ…)

薄れゆく視界の中、呑気な事を思いながら詩憐はその意識を手放した────







▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲





目が覚めると、詩憐は見たことのない所に横たわっていた。

(なんだ…ここ…)

そこは電子の海のような光のラインが這う空間だった。



「目が覚めたのですね」

まるで立体音響のような声が聞こえ、辺りを見渡すとそこには見知らぬ女性が立っていた。

波打つ白い衣装を身に纏いうっすらと後光が刺すその姿は、おとぎ話に出てくる天使のようであり、神様のようでもあった。

訳がわからない状況に言葉を失っていた詩憐だったが、目が覚める前の出来事を思い出す。

「そっ、そうだ!俺はさっき、トラックに突っ込まれて…助かったのか!?」

自分は助かったと思い、思わず笑みがこぼれガッツポーズを取る。

しかし、その笑みはすぐに消える。

なぜなら、どう考えても身体がおかしいからだ。



フルスピードでトラックに突っ込まれたにもかからわず、その身体には()()()無かったのである。



(そんな…まさか…!)

顔を上げると女性と目が合った。

その目は困っており、悲しそうな顔をしていた。

その顔を見て詩憐に押し寄せる疑惑は確信へと変わった。



────自分は、死んだのだと。



それを察したのか、女性は口を開いた。

「神門詩憐、貴方は交通事故により死亡しました」

(そう…だよな…あんなの食らって生きてる方がおかしいもんな…)

「貴方にはこれから、次の世界へ転生するための肉体を創造して頂きます」

「……は?」



こうして、俺のキャラクリエイトが始まるのであった────。

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