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復讐の終わり
季節は夏になった。
喜翔の死によって私の脅威は完全にいなくなった。
私の精神状態は前よりも良くなった。私はもうきっと飛び降りることはないだろう。
病院の庭、目覚めてから初めて喜翔に会ったあの紅葉の木を訪れた。そこに一株のワスレグサを植える。
「さよなら、ショウ」
私はもう過去と決別した。これからは未来を歩んでいく。
復讐する為の勉強を通じて出会った男性と、今日、私は結婚する。
私はわざと両親に喜翔の遺影を持ってくるように頼んだ。
地獄にいる「奴」に見せつけてやろうと思った。
運命は、その時になってみないと運命だと気付けない。
京は喜翔が死んだ日に、喜翔が嫉妬するくらい素敵な結婚式にしようと言った。
私は鏡の前に立って純白なドレスに包まれた自分の姿を見た。これも私の復讐だった。
この姿で、今日結婚するのが、幸せな気持ちになるのが、誰よりも幸せだと胸を張って言えるのが、喜翔への復讐だった。
お腹には新しい命が宿っていた。




