ログボちゃんの逆襲 2
死亡回数10回。ログボちゃんとの戦いは、対プレイヤー戦とは全く違うものであった。
いつもの対集団戦闘はそこを狙って切り込んでいくので、第一陣を突破したのち、集まってきた第二陣にいつもの癖で突っ込んだら、味方ごと撃ち抜かれて殺されて一回。バトルロイヤルならともかく、チーム戦で仲間ごと射殺爆殺はしないからな。
速攻を仕掛けようと飛ばしていけば、思った以上に敵の数が多く電池切れで動けなくなり、どうにもならなくなったところをそのままなぶり殺しに。10機以上は撃破したが、それでも戦いが終わらないのだ。ビックリ。射撃型で来ても、敵を殲滅する前に弾切れだろう。装甲をガチガチに固めて、ガトリングに予備弾倉を格納した重装備のタンクならどうだろう。小回りが利かないのに押し寄せる格闘型ログボちゃんの群れを凌げるだろうか?
質、量ともに満足通り越してうんざりするほどの仕上がりに、楽しみながらも若干の苦笑い。
ということで、11回目のリベンジに行こうと思う。射撃型でも弾が足りないのに、パイルの射出用カートリッジは足りるのかって? もちろん足りないから節約する。
オープニングスキップ、まずは最初の路地に潜むログボちゃんを狩りに行く。放っておくと後ろから刺しに来る。普段のログボちゃんならともかく、今回の強化ログボちゃん相手に挟み撃ちされたら逃げられない。だから、まずこいつらから仕留める。後のことを考えれば、理想的な勝利は無傷かつ、ブーストを一度も使用しないこと。
その勝利を達成するためには、路地に突っ込まないことが一番いい。狭い路地では爆風から逃げられず、損傷は避けられない。狙撃用の40mmキャノンも至近距離であればろくに狙わずとも当たる、狭い路地で逃げ場が限定されていれば猶更。
撃破されずとも、被弾が重なれば性能低下につながり、だんだんと追い込まれてじり貧になって死ぬ。
だから引きずり出す。路地に少しだけ顔をのぞかせたら、即一歩下がる。建物の角を利用してロケットと40mmキャノンの射線を切る。すると路地からログボちゃんが飛び出してくるので、まずはこれを撃破する。
目の前に現れた赤い機体が、こちらの胴を切断しようと振り向きの勢いを乗せてブレードを振るう。食らえばひとたまりもないだろうそれを、上からブレードを振り下ろし、打ち落とす。刀身の真ん中で真っ二つにして、右足を踏み込み、右手に持ったパイルでカウンター。トリガー。火薬にて打ち出された鉄杭が装甲をブチ抜いて、中身のパイロットも粉砕し、纏った高圧電流がさらに回路と肉を焼き切ってオーバーキル。
これにてまずは一機撃破。続いて路地から飛び出してきた、機関砲とロケランを持ったログボちゃんの機体への対処。死にたてほやほやの残骸をローラー移動で押し出して盾にし、砲弾と自爆覚悟のロケット乱射を防ぐ。機関砲弾はともかくロケットの爆風は完全には防げない。それでも直撃するより遥かにマシ。機関砲とロケットの攻撃をすべて盾で食い止めて、ズタボロになった盾の脇をすり抜けて、至近距離から切りかかり。自爆による損傷のせいで反応はやや鈍く、抵抗もなく一文字に切り裂くことができた。しかし最後に悪あがきしようと腕が動いたので、何かやらかす前にもう一文字刻み込んでやった。完全に沈黙。
これで第一陣は残り一体。気を抜かずに殺す。ノコノコ出てきたところ、40mmキャノンの機関部を切り付けて武器破壊。ハンガーに吊るしてあるブレードに持ち替えられる前に、左腕を切り上げで。右腕を振り下ろしで切り落とし完全に無力化、最後はコアをブレードで突き刺してトドメ。パイルの弾数は少ないので後に温存していく、ハイペースで使っていては最後のラッシュで武器が一つしかない、ということになってしまう。それはきつい。
ブレード二本持てばいいって? うるせえロマンだよロマン。ロマン無視ならマシングレネードにガトリングと予備弾倉を装備したタンクの圧倒的火力ですり潰せばいい、実際ガンナーはそれでクリアしたらしい。だがそいつは俺にとってのロマンじゃない。やっぱりパイルがないと。
「よし。第一陣終了」
ともあれ、ひと段落。狭い機体の中、センサー入りクッションに全身を包まれながら一息つき、路地の中へ。表通りでのんびりしていると、戦闘音かデータリンクかで位置を把握したログボちゃん軍団がぞろぞろと集結してきて、最終的には十機以上のログボちゃんが勢ぞろいし。あっという間に数の暴力で蒸発させられる。
前述のように、ログボちゃん相手に乱戦を挑んでも全く意味がない。仲間が射線上に居ようとお構いなしでブチ込んでくるので。こっちを殺すためならなりふり構わずだ。
十回の死亡回数を重ねて、ここからどうするかを考えた。集まってきたログボちゃんは、一定時間内に敵を見つけられないと解散して索敵を始めるので、そこを各個撃破すべし。というのが結論である。正面突破は何度かチャレンジしたけど無理でした。
ということで、よし、後半戦だ。




