女性だけの会社6
男性にとって不快な内容が含まれている可能性があります。男性の方がこの小説を閲覧されて、気分を害されても、当方は一切責任を負いかねます。
本作品は純粋な空想科学小説です。フィクションであり、実在する人物団体名とは一切関係ありません。また本作品に描かれている科学技術のほとんどがフィクションであり、現実に可能になっているものではありません。将来可能になるかどうかは現在の時点では言及できるものではありませんが、いくつかは紹介、実用化してほしいと作者は切に願っております。
会社の居心地は良かった。会社というけれど外観はただの学校。奈津子たちは外装を変更することなく、そのまま使用した。リフォーム工事がかなりの高額になるのと、その校舎にはすでに耐震工事がなされて、一応の建築基準を満たしていたので、あえてリフォームする必要がないと判断したからだ。さすがに、もともとの小学校の門扉にかかっていた公明のプレートだけは問題かなということで、会社名を入れたプレートをその上に貼りつけたが、根本的には大きな工事は発注しなかった。
とはいえ、男子トイレは不要だし、体育館やプールもそのままでは使えない。参加メンバーの中には建築設計の専門家もいるし、技術者もいる。彼女たちの技術がまず発揮され、男子トイレはおしゃれなラウンジに改装され、その他実験機材を入れるための補強工事、換気扇や、ネットワークのためのインフラ整備が行われたが、教室はそのまま、各グループが研究室として使い、面白がって、それぞれ何年何組と名乗るようになっていた。六年三組の赤城のチームも、構成員の出席簿を作り、楽しんでいた。
もともと男子トイレと女子トイレはその階の端と端にあり、並んでいない。ラウンジにした元男子トイレは、居心地のいい、角部屋だ。昼になると、各教室からそれぞれが弁当を持ち寄り、ラウンジに集まる。会社員のほとんどが独身者で、半数は親元で同居しているので、弁当を作るのが母親というケースもあるが、ほとんどが自分で作っている。ごく少数、既婚者もいるが、おおむね独身だ。
奈津子をはじめとして、料理好きは多い。理系女子は料理が下手という偏見もあるが、押しなべて自炊派が多い。奈津子はオーガニックにこだわり、それに共鳴して多くのメンバーが無農薬有機栽培の食材を少々値段が高くても購入している。おおよそ普通に売られている食材の二割増しだが、それだけの金額を払う価値があると思っている。そのこだわりで、無農薬有機栽培に興味のある若い農業志願者とも交流ができている。彼女たちのために校庭が新しい農法の実験場になっている。
会社のメンバーは各々の実験、研究を続けている。技術班は外に仕事を求め、弁護士会計士、その他専門職の人たちは営業して、外から仕事を受けている。校長室がそんな人たちの顧客のための応接室になっている。
業務は少しづつ回っている。資本となった赤城の特許料があるので、みなそれほどの不安はないのが、逆に赤城の不安になっている。今はいい。これからどう発展させていくのか。新しい技術や特許を持たないと先行きはしりすぼみになるのではないか。とはいえやる気を出し、小さな特許は会社設立すぐにいくつか登録している。有望な研究も進んでいる。正木が統括する文系のメンバーはそれぞれに顧客を持ち、営業も拡大している。そこまでがつがつする必要はあるのかとも思う。
稚拙な文章ですが閲覧していただきありがとうございます。なるたけ時間をおかずに続きを掲載したいと思います。次の掲載をぜひ閲覧のほど、お願い申し上げます。