よるなゆき
夜の道を走っていた
周りに車はなく
電燈が、ぽつんぽつんと
誰もいない道を照らしている
私は、息を切らせ
肺が焼けそうな感覚に止まりそうになりながら
自虐的に、足を止める事なく走る
何処かで、サイレンのような、叫び声が聞こえる
人工生物機械2Bだろう
どうせ、タバコ屋の親父が、無理やり動かして
壊したに違いない
そうなると破壊屋が、到着するまで、今夜は、騒がしくなることだろうが
この雪では
と、ほとんどどころか、除雪されていない道を見て
ため息を付く
私は、走っていた
雪を、蹴飛ばしながら引きずるように
走るせいで、嫌に体力を消費する
ようやく、村中から田んぼ道に、出た時だ
うるさい機械音が、鳴り響くと
目の前に、いかついバイク「2サイダー」の初期特有の
ゴミともつかない機械を、くっつけに、くっつけたような
とても走るどころかそれが何かわからないようなものが、止まるが
ここら辺でそれを持っているにとどまらず
乗り回しているやつを、僕は一人しか知らない
幼馴染で、小学校を、退学になった問題児
大問 京子奴に違いない