は・じ・め・ま・し・て
初めて書く小説なので温かく見守って
くださると嬉しいです。
私はいつものくらい部屋にいた。
自分の名前すら覚えてない。なぜ捕まったかも忘れた。
「みら…。」
かろうじて名前は思い出せた。記憶も少しずつ戻ってくる。繰り返される戦乱の中、潜入していた組織に捕まったのだ。何でこの状況になったのかを少しずつ思い出す。
繰り返される拷問にももう慣れた。
持ってたものは全て失った。プライドも武器も貞操すらも。
ただ終わりが来るのをこのくらい部屋で待つだけだった。少しさみしいと思うくらい。
全てを諦めていた。最後に美味しいご飯が食べたかったな。
もう何もできない。
そう思っていた。
◆◇◆
いきなり聞こえたのはいつもとは違う慌ただしい足音。
外が騒がしい。私と同じように捕まった人がいるのかと思い少し気になるが関係のないことだ。
しばらくすると何個かある拷問部屋が次々と開けられてる音が聞こえた。
ついに殺されるのかなと軽く思ったぐらい。
となりのとなり。となりの部屋。と、どんどん扉が開く音が聞こえたので少し気になった。そして、扉があいた。入ってきたのは私と同じくらいの男‼︎
「逃げろ‼︎」
だと思う。
彼は捕虜の私たちに向かって叫んでいる。
いつのまに聴覚も壊されていたのだろう?
声は聞こえなかった。だけど、彼の目は優しかった。逃げようとしたけどどこに行けばいいのかもわからず、
「助けて。」
少し迷って、絞り出した声に彼は頷いてくれた。
そして、安心か恐怖のせいか私の意識は深くしずんでいく。
私の体が抱き抱えられる気配がした。
運んで連れていってくれるのだ。
なぜか頬に水が流れていた。
◆◇◆
意識が覚醒してもしばらく目を開けることが出来なかった。
理由は多分眩しいからだと思う。
「起きたか?」
助けてくれた彼が声をかけてくれた。
何気なく返事をして、頭の中を整理する。
聞きたい事がいくつもあった。
まず自分がどこにいたのか。
そして、なぜこの人が助けてくれたかだ。
「体調はどうだ?」
私は、うつむいたまま大丈夫だと伝える。
我ながら嫌な奴だと思う。助けてくれたのになんてそっけない態度だと自分でも思う。
彼は少し困ったそぶりをしながら、
「信頼は目を見ることからだ。俺の親友はそう教えてくれた。だからまず俺のブサイクな顔を見ろ。」
いきなりでびっくりしたがユーモアをまじえて笑わせようとしてくれる優しい人だ。
名前を言っても大丈夫だろう。
「自己紹介からしましょ。」
私のことばにびっくりしたのか少し間があいて「おう。」と言った。少し間をおいて、
「俺は、壮飛。今125歳 かな。
見ての通り身長は172で止まってる。」
改めてしっかり彼の、壮飛の顔を見ると
結構なイケメンだ。目はくっきりしていて、
でも、髪が寝癖か知らないが爆発している。
眠そうだし、どこでも寝そうだ。
ずっと見ていて声をかけられたので少し視線をそらし、咳払いをして
「私はミラ。同じく125歳。160で身長はとまっちゃった。」
よろしくとお互い声をかけると、この後行くあてがないことに気づいた。
壮飛が俺らの本部に来るか?
仲間に紹介しよう。と言ってくれたのでとりあえずついていくことにした。
連載は気まぐれですが
お願いします。