第9話 そんなわざわざバカなことを
ほんっと、バカなんじゃない?
大体、実留も実留だけど、美紀も美紀なんだよね。
ま、私も私だけど……。
とりあえず、みんなバカってわけ。
「愛」
ちえー……美紀かよ。
めんどくさい。相手にしたくない。ってかくるな消えろー。って棒読みすぎ。あ、独り言怖ーい――――。
「愛ってば!!」
「うっさい」
すかさず反応。うっとうしいんだっつーの。
……本当バカなんじゃないかな。いや、バカだよね。
普通に考えてそうだよね、フツー。
バカすぎるっていうかバカっていうかバカなの? みたいなことを言うバカな子もいたりだとかしてそれもまた面倒なことになっていたりすることもないこともないみたいな感じだったりしないこともない……っていうかもう何言ってるのかも不明になってきちゃってる気がするんだけどまあそれはおいといて――――――。
バカだよね、みんな。
さて、このバカな皆さんにどんなことを言ったら「あぁ、あたしのやったことは間違いだったのかぁ。ごめんごめん」みたいな感じになるのかなぁ~。
ほんと分からないんですよね。おバカちゃんたちの思考回路は。
どうなってんでしょうか。
「ねえ、愛。聞けよ」
キマシタキンダンノクチワルー!!
と言う名の、口悪い星人美紀ですね、ハイ。
いつもお世話になってます、うちの美紀が、的な?
……うん、全然興味ないな。
「なに? うっとうしいんだけど」
私は美紀の方を向かずに答える。
見たくもありません。私を裏切ったような人の顔なんて。
「うっとうしいって……。ただあたしはさぁ! ……謝りたかった、だけなのに」
「は?」
あ、謝りたかった? アヤマリタカッタ? あやまりたかった?
謝る? 謝るって、ごめんってこと? は!?
嘘吐きのくせに。バカじゃないの。
まずさ、まずだよ? 謝るって言う日本語わかってるのかな?
Apologizeだよ? 分かってるんでしょうか、この方は。
「謝りたい、ね。なら、誠意を見せてよね?」
「誠意……? なんのこと?」
いやいやいやいや、そことぼけちゃだめだし? ってか、マジでダメだし!?
いや、ダメ出しじゃなく、ダメだし。うん、はい、うん。
「分かれよ? おバカさん?」
私は吐き捨てるようにそう言うと、立ち上がった。
これ以上、美紀と話していたくない。
というか、まず、私たちって本当の友達だったの?
もし、友達じゃないのなら、あの時間は何だったの?
プリンを届けに行こうとしたこととか、私がトラックに轢かれかけただとか、そんなものは、いらなかったってことなんでしょ?
じゃあ、私のその活動は無意味だったんでしょ?
――――うっとうしい。バカみたい。
ってかさ――――もともと私の行動がなければ、というか、プリンを届けに行くなんていうバカみたいなことをしなければ私は今日も平和で一日を過ごすことができたわけなんだよね。
わー、私バカー。ってなわけで、ザ・無視。
「ねえ、愛――――」
無視。とにかく、とにっっっっかく!! む・し! ザ・無視!!
これぞ、私なんでぇす! あ、口調変わりすぎてる。ヤバい怖い。




