第8話 どーでもいい
本っ当にどうでもいい。
意味分かんない!
「愛結ちゃん、やめた方が良いって! もう、愛にはかかわらない方がいいよ! あの子、愛結ちゃんのこと嫌がってるみたいだし」
「でも、愛ちゃんが……」
振り向くと、美紀と水色のワンピースの女の子が、もめていた。
あの子、愛結っていうんだ。
やっと分かった。
「それよりさぁ、私たちのグループに入らない?」
美紀はどっかの男子の机に座って、足を浮かせる。
愛結とかいう人は、髪を揺らしながら、少しずつ後ずさりする。
「あの、私は、大丈夫です……」
なんで敬語?
まあ、私には関係ないけど。
そろそろ見飽きたなぁ、こういうの。
そうだ、またサボろうかな、学校。
なんか面倒だし。
授業が面倒なんじゃなくて、学校そのものが。
「ちょっとぉ、あたしたちに逆らう気?」
聞き覚えのある声が聞こえた。
絶対、実留だ。
「あ、実留ちゃん……。あの、でも、私は、紗奈ちゃんたちと、いるし、大丈夫です」
何が大丈夫なのか。
この人たちの言ってること、全然分からん。
意味分かんないわ。
「そっかぁ~。大丈夫なんだねっ! ならいいよ」
突然、実留が諦めた。
うん、これ嘘だ。
実留が諦めるわけないよね。
「そう? ありがと~」
そう言って、愛結はにこにこしながら紗菜とかいう人のところへ走って行った。
あれは、相当嬉しかったんだろうなぁ。
実留に解放してもらえて。
でも、実留の言った事が嘘だったら、愛結って子、かわいそうすぎる。
実留も、本当に性格悪いんだから。
ま、私もだけど。
「みーきっ。これでいいんだよね?」
実留が美紀を見上げる。
「いーよ」
どーゆー会話?
これでいい?
あー、作戦成功的な。
実留の演技、大成功ってか。
全然、下手くそだったけどね。
本人が納得してて、美紀もにっこり笑顔なんて、ダメダメだね。
失敗に気付かない二人組。
私は絶対あんなのにはなりませーん。
ってか、これ、すべてプリンのせいだからね?
あのとき美紀が休んでいなければ。
あのとき私が持って行くと言わなければ。
あのときプリンが給食に出なかったら。
あのとき、っていうかもう、もともと美紀がプリンを好きじゃなかったら。
それどころかもう、美紀と私が無関係だったら、こうはなってないんだよね。
結構奇跡が混じりあってる?
つまり、これは奇跡ってわけか。
でも、やっぱりつまんない。
さっさと終わらないかな。
この小説が終わりそうになくなってきました。