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タイツ

作者: KazekaHun

 電灯に照らされる夜の闇を銀色の怪物が壊していく。

 昭和の面影が残るビル街を進む怪物。その体長はビルよりも大きい。人をそのまま大きくしたような体格だが顔は昆虫の様であり腕の先には鋏がついている。その鋏をビルに突き刺して振りぬいた。大きな穴が空いたビルを確認した怪物は満足そうに口に当たる部分、それは矢じりのような形をしていて、そこから息を噴き出した。

 ふしゅー

 怪物は破壊を続ける。鋏でビルを突き刺し、脚で進路上の車や信号を蹴飛ばしていく。

 どことなくザリガニに似ているその怪物を人々は蟹の怪物と呼んだ。

 なぜ現れたのか分からない。街を破壊し続けるが、明確な目的も分からない。ただその銀色の巨体によって夜の街が侵略されていく。

 そう、街の一画が。というよりも一つの通りが。

 僕は僕の彼女と一緒に怪物が街を破壊していく様子を観戦していた。だからといって怪物を操っている黒幕というわけではない。ホントにただの観戦。デートだ。

 観戦は何も危険なことはない。一年ほど前に初めて出現したときから怪物は一度もその通りから出てきたことはなかった。一つ隣りの通りから眺めれば危険はほとんどない。出現した当初は世界中が未曾有の危機に大混乱を起こしかけたけれど、怪物がその通りから出てこないことがわかると、我が街も調子のいいことに観光名所として売り出しはじめた。

 今でも監視は続いている様だけれど、結局、怪物についてよくわからないまま世界中がそれを受け入れてしまっている状態だ。

「ねぇひー君。あれ」僕の彼女が言った。ひー君とは僕のことだ。

「なに?ゆうちゃん」僕が言った。ゆうちゃんとは僕の世界一かわいい彼女のこと。

 今日の僕の彼女は浴衣を着ている。夏の夜に何とも涼しげなそのいとおしい姿をみれば熱帯夜なんてないだろう。反比例するように僕の頭はゆだっていくけれど。

「ヒーロー来たよ」

 その一言でゆだった頭は嫉妬に固まった。

 僕の愛らしい彼女は特撮ヒーローオタクというにはその幼さが愛らしく感じる程に小さな子どものような可愛らしいヒーロー好きだった。

 だから僕らの街に怪物が出現したときのはしゃぎようは動画で残す事が出来なかったことを未だに後悔するぐらい僕のパッション溢れた彼女の魅力を閉じ込めた最高の仕草だった。

 そのすぐあとにヒーローが飛んで現れたときに感極まって僕に抱きついたまま一緒に飛びはねまくった感触は僕の彼女の脈拍や心拍数や過呼吸になりかけの叫び声とともに今この瞬間にだって思い出すことが出来るように何とも僕にとっても天国にいるかのような心地だった。

「ヒーローかっこいいぃー!マジもんだぁぁっ!やばいっやばいっやばいっやぁばぁいぃぃぃ!」

 で地獄に堕ちるのだけど僕の彼女の言葉なので切り離すことが出来ない。

 そんなヒーローが今日もやってくる。

「オォラッ」

 どこからともなく飛んできたヒーローがそのまま飛び蹴りを怪物にくらわせる。そして着地に失敗して尻もちをついた。怪物の方はダメージをくらった様子もなくふしゅーと息を吐き出した。仁王立ちをしているようにも見える。

「ふしゅー」僕が怪物のモノマネをする。

 うん。僕の彼女が喜ぶと思ってやったんだけどまさか貴重な僕の彼女が地面をころころ転がるシーンが見られるなんて思わなかった。たとえる言葉も見つからない。唯一の悩みは起き上がったときついてる土をそのまま僕の彼女の豊かな感受性の象徴として残しておくべきか、気の利く男として僕がはたき落としてあげるべきか。

 尻もちをついていたヒーローが起き上がった。よせばいいのに怪物に殴りかかり背負い投げされる。怪物もあの鋏でどうして柔道技ができるのか。

 ヒーローがビルに投げつけられた衝撃が僕たちの下までやってくる。僕は足元で震える子猫のように蹲っている元気な自由さがキュートな僕の彼女の盾になる。

「くそっ」

 砂埃でその姿は見えないがヒーローの汚い言葉づかいが聞こえてきた。僕の天使のように純粋で穢れを知らない彼女のつるつるで柔らかくてとても敏感な耳にそんな言葉を聞かせるな。

「立てよヒーローなにやってんだぁ」僕の彼女が言った。

 なんということだ、ヒーローのせいで天使な彼女が小悪魔のようになってしまった。どうすればいいんだ。なにすればいいんだ。小悪魔な彼女に少し乱暴な言葉づかいでいたずらされたら僕なんかがその誘惑に勝てるわけないじゃないか。

 というかヒーロー、僕の彼女に叱咤激励されたのだからすぐさま起き上がって蟹の怪物なんて百匹でも千匹でも僕の彼女が望むまま滅ぼしてこいよ。僕ならやるぞ。

「しね」

 また汚らしい言葉だ。その瞬間、今度はその言葉とともに一閃の光が砂煙を蹴散らして怪物の胸を貫いた。

 光によって貫かれた怪物の銀色に鈍く輝く身体は、貫かれた部分から赤く膨張していき爆発した。爆発の瞬間には身体がそれまでの二倍にまで膨らんでいき、一瞬だけ青くなり縮んだように見えた。

 爆発の衝撃はヒーローが投げ飛ばされたときの比ではない。まだ地面で丸まっていた僕の彼女を今度は抱きしめるように守る。瓦礫とは言わないが砂や石つぶてが飛んでくる。これでは観戦するのに危険が何もないとは言い切れないな。毎度のことではあるのだけれど。

「大丈夫、ゆうちゃん?」僕が僕の彼女に声をかける。

「しねぇ」そこには腕を十字にクロスさせた僕の彼女がいてもう一度抱き締めたくなった。

 しかしヒーローめ、僕のこんなに素直で天真爛漫な彼女を悲しませるようなまねしやがって。爆発するために僕にもビームを打ってくれ。僕の彼女の笑った顔が見たいんだ。

 ヒーローが瓦礫の中から起き上がる。

 この街の平和を守っているように見えるヒーローは弱い。それは蟹の怪物に比べると弱いということだが唯一の敵がその怪物なのだからやはり弱い。だがチートだった。

 ヒーローは一撃必殺のビーム攻撃を持っていた。

 殴り合えば蟹の怪物の圧勝だろう。もしかしたらヒーローの自滅だってあり得るかもしれない。うまく立ち回れたとしてもヒーローの打撃が蟹の怪物に効いたことはなかった。基本的なところでヒーローは蟹の怪物よりも下だった。

 だがいくつかの共通点はある。体長がほぼ同じだ。体格も同じだと言っていい。ヒーローの方に鋏はないし口のあたりの形は違うけれど雰囲気は似ている。あと出現時期が全く同じであることもおかしな点だろう。そして二体ともその目的が明確には解っていない。こうして見ると何も変わらない。ヒーローは赤い全身タイツを着ているように見える。着ているタイツの色がヒロイックな赤色ならヒーローで鈍い銀色なら怪物なのだろう。僕にはそうとしか思えなかった。

「帰ろうかゆうちゃん」僕の灰の中から取り出したばかりの陶器のように美しい彼女の手を取る。

「ねぇひーくん?」僕の彼女が言った。

「なに?ゆうちゃん」僕が言った。

「ヒーローにはスペペ?びーむ?光線があるけどさ、たぶん怪物にもあるんだよ」

「え?」

「それどころか分身だってできるだろうし、分身が出来るなら合体だってできると思うよ。それでいろいろやったらビームを合体させることだってできちゃうんだ。みんなの力を一人に集めてさいきょうの怪物にだってなれるんじゃないかな」

「どういうこと?」

「だからさ、ヒーローも怪物もおんなじだったんだ。赤い全身タイツをきたらみんなの味方のヒーローで銀色だったら悪役の怪物」

 空に稲妻が走った。天空の爆発音は鳴りやむことを知らない。衝撃ではない。異様なプレッシャーによって動けなくなる。なにが起きているのか分からないけれど僕の彼女だけは守らなくちゃいけない。

「あれにヒーローは負けるよ」

 僕のヒーロー大好きな彼女がそんなことを言うなんて驚いた。稲妻の中心で人の形の影が出来上がっていく。

「ヒーローが負ければ怪物はあの通りから出てきちゃう」

 影がその形を完成させると稲妻が消えた。宙に浮かんだままのその姿は赤黒く輝いていて何より巨大だった。蟹の怪物の十倍ほどはあるだろう。姿かたちは蟹の怪物のようだけれど左腕からは鋏が消え去り棍棒のように腫れ上がっている。その先端から十字に割れ黄色い光が漏れ出していた。

 地面から一閃のさっきも見た青白い光が伸びた。しかし、アカグロの怪物に届く前に稲妻と爆音によって掻き消された。それに遅れて街中にサイレンが鳴り響く。その反応の速さに感心するが、真の未曾有の危機の前では絶望に後押ししている様だった。

「ひー君はさ、あたしのことが大好きなんでしょ。あたしに頼まれたら蟹の怪物相手に勝っちゃうくらい」

「もちろん」

「だからさぁ、ねぇ、ひー君?」

 僕の愛すべき彼女が言った。

「あたしもひー君のことがだいすきだから、あの怪物倒してきてよ」

 僕を愛する彼女が僕の手を強くギュッとにぎった。

 手のつなぎ目から光が溢れる。その光は桃色だ。ヒロイックな赤色でもなくグロテスクなアカグロでもない、ラブラブハートを塗るのに理想的なピンクだった。

 今アカグロの怪物は地面に降りてヒーローを殴っている。

 ヒーローとアカグロの怪物との体格差はヒーローと人間との体格差ほどある。一方的だ。

「ひー君、この結び目が世界を守るんだよ。この結び目が未来をつくっていくんだ」

「わかる」

「行ってきてきて、ひー君」

 僕の彼女の方から抱きしめてきた。

 光が強くなる。粒子が溢れる。

「愛してるよ」僕の彼女がささやいた。

 お互いに抱きしめ返すようにどんどんくっ付いていった体を離す。指も一本ずつ離していく。それでも僕と僕の彼女をつなぐ光が消えることはない。

「その手で怪物をなぐってきて」

「ビームじゃなくていいのかな、大爆発もしないし」僕が言った。

「いいんだよ」僕の彼女が笑う。

 その笑顔は最高だ。少し照れているのがなおさらいい。

「これは愛の力なんだから」

 そのとおりだった。

 全ては僕と僕の彼女のために。

 僕は走り出す。

「待っててね」僕の彼女にそう言って。


 僕の彼女はヒーロー好きだ。

 しかし僕はヒーローじゃない。

 本物のヒーローと怪物が出現したときには驚きや怯え、興奮よりも嫉妬した。

 僕の彼女がヒーローの話ばかりするから。

 今は僕の彼女との愛を確かめあって、正体は解らないけれどその証明のような光を手にして、少し救われたような気分だけれど嫉妬心は消えない。

 けれど、ヒーローは負けると言われ、怪物が最終形態に突入している。状況から見て絶体絶命な今なら、僕の彼女がその僕に話をするときに見せる無邪気な笑顔を守るためにならヒーローを助けることもやぶさかではない。

 あるいはそうすることで、僕は僕の彼女が大好きなヒーローになるために。

 僕はサイレン鳴り響く夜の街の中を駆け出していく。


「くそが」ヒーローが言った。

「お前ももう諦めろ」怪物がしゃべった。はじめて聞いた。

「私には今までお前が殺してきた仲間の力が集まっているんだ。私達すべての力がこの身体に。その力にたいしてひとりのお前に何ができる。しかもだ、私たちの中で最も弱かったお前にだ」

「だけどっ、オレは今までひとりで戦って勝ってきた」

「疑問に思わなかったのか?だからお前は弱いんだ。私たちはこの姿に成る必要があったからお前を利用していただけに過ぎない。お前はかつての仲間を何人も殺してきたが、それで勝っていたわけではないんだよ」

「くそっ、意味わかんねーよ」口の悪いヒーローだ。

 そのヒーローがビームを放つ。しかしアカグロの怪物に届く前に稲妻とともに消えてしまう。

「あがくなよ」

 怪物がヒーローを蹴り上げる。ヒーローはまたビルに埋め込まれる。追撃するように怪物が右腕の鋏を構えた。

 ヒーローが死ぬのはかまわない。その正体は怪物の仲間らしいし。だけど僕の彼女が悲しみそうで僕はそんな僕の彼女を見たくないから、怪物の足を殴り飛ばした。

「なっ」怪物が言った。

 アカグロの怪物の右足のひざから下は吹き飛んでいた。その残骸が近くのビルや道路に飛び散っている。

「やったぜゆうちゃん!」柄にもなく僕は叫んだ。

 僕の愛する彼女に聞こえたらいいと思って声が大きくなる。

「「だれだっ」」二つの声が同時に叫ぶ。

 ヒーローとアカグロの怪物の声だ。僕に一日分の元気を与えてくれる僕の彼女の声ではない。

「誰だよお前、いったいなんなんだ」ヒーローが言う。

「ヒーローの味方だよ」僕はつぶやいてみた。

「誰なんだっ」バランスを失い地面に崩れたアカグロの怪物が僕に鋏のついた右腕を振り下ろす。

 僕は手を上に突き上げてそれを貫いた。

「なんなんだこいつ」右腕も失ったアカグロの怪物が言う。

「お前はオレの役を奪うのか」ヒーローが言った。

 なんだそれ、と僕は思った。

「いいかげん立てよヒーロー」僕は言った。だがどうやら聞こえていないらしい。

「なんなんだよお前」そんな言葉しか返ってこない。

 混乱と痛みに耐えかねているアカグロの怪物が僕に左手の銃口を向けているので、僕の姿は見えてはいる様だけれど。

「誰なんだお前」疑問を解決させないままビームを放つ。

 質量的に僕の手のひら一つじゃ間に合わないけれど、その手から溢れる粒子が僕の体に積もりビームから守ってくれていた。

 僕はビームを弾き返す。

「愛の力は偉大なり」アカグロの怪物は左腕も失った。

「なんなんだ、お前」もはやどっちの言葉でもいい。

 右足と両腕を失いもう戦うことのできないアカグロの怪物に僕はよじ登る。

「やめろっくるなっ」アカグロの怪物は転がって僕を登らせない。

 僕は弾き飛ばされるが運よくアカグロの怪物の顔の近くに落っこちた。体中痛い。だがアカグロの怪物もそれは同じか。頭を持ち上げる力も残っていないようだ。

 だけど僕には僕の大好きな彼女がいる。僕の彼女がいる限り僕は不死身だ。僕の彼女は言うだろう。

「あたしのだいすきなひー君、立ち上がってなぐりかえせー」

 僕は立つ、そして走る。

「ビームも大爆発もないけれど」愛のために

 僕はアカグロの怪物を殴り飛ばす。


「お前は一体何なんだ」ヒーローが聞いてきた。

「ヒーローだ」と僕は言った。

「なんなんだよ」

 やはり聞こえなかったらしい。

「誰だよ、お前何なんだ」

「気持ちはわかるよ。まぁそう言うなって。嫉妬だろ。僕もあんたに嫉妬してたんだ。だから、もう、いいじゃん」僕は言った。


 僕の彼女の下へ戻ると、抱きついてきた。

 僕は壊れやすい宝物を扱うかのように優しく僕の彼女を包み込む。

 僕と僕の彼女の手は今も光り続けていた。

「どうだったかな、僕、カッコよかった?」

 僕の胸に顔を埋めたままの僕の彼女は何も答えてくれない。

 不安になって腕の力を少し抜くと、僕の彼女は頭を横にぶんぶん振って僕の顔に僕の彼女の艶やかでいいにおいのする髪の毛が当たるのが気持ちよかった。

 シャツが湿るのを感じる。そう言えば僕はアカグロの怪物の返り血を浴びていない。これも光の効果だろうか。

「うー」どんなにかわいい小動物が鳴いたのかと思ったら僕の彼女の泣き声だった。

 泣いているらしい。

 僕のために。

「カッコよかったよ。ほんとに……ほんとに、ひー君……よかったよー」

 なんて幸せなんだろう……

「僕はゆうちゃんのヒーローに……なれたのかな?」

 気が付けば僕も泣きかけていた。

「ちがうよ、ひー君はそんなんじゃなくて……ビームとか大爆発とかなくて、変身すらないけれど……ひー君はひー君だよ。それでいいんだよ。世界で一番だいすきな……あたしのひー君なんだからぁぁぁ」

「ありがとう、僕のゆうちゃん」

 僕は泣いていた。

 僕も僕の彼女も泣いていて、それぞれに泣いている理由は少し違うのだろうけれど、同じお互いにお互いのことが大好きという気持ちからだ。

 愛の力で乗り越えたけれど。

 愛の力は偉大だったけれど。

 愛ゆえに最後は泣いてしまった。

 笑いたい。なぜなら僕らの気持ちは素晴らしいもののはずだから。

 ふしゅー

 僕は息を吐き出した。とても不謹慎だと思うけれど。

「やめてよ、ひー君」

 気づいた僕の彼女が言った。

 嬉しそうだった。

「帰ろっか」僕は僕の彼女の手を取った。

「そうだね」僕の彼女は僕の手を握り返した。

 僕と僕の彼女の手はいっそう強く光って夜の暗い街を照らしていく。

「ねぇ、ひー君?」僕の彼女が僕に言った。

「なに、ゆうちゃん?」僕が僕の彼女に言った。

「こうして手をにぎりあうのってステキだと思わない?」

 彼女がそう言った。

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