プロローグ〜白銀の終わり、蒼炎のらじまり
本書の前書き(イントロダクション)
「その色は、美しき白銀を焼き尽くす――」
世界を統べるのは、気高き「白銀」と「黄金」の魔力。それがこの世界の絶対の真理でした。
しかし、その常識は一人の男によって根底から覆されることになります。
無能、出来損ない、薄汚い――。
そう罵られ、帝国最高峰の騎士団を追放された青年、レヴィ。
彼らが「薄く澱んだ青」と見誤ったその魔力は、皮肉にも、極限まで圧縮され温度が上がりきった**「蒼炎」**の輝きでした。
本書は、すべてを奪われ、すべてを捨てた男が、辺境の地から世界を震撼させる最強の軍勢『青の騎士団』を率いて成り上がる、復讐と無双のファンタジーです
プロローグ:白銀の終わり、蒼炎の始まり
「お前の魔力は薄汚い。我が『白銀騎士団』の美を汚す出来損ないめ」
帝国最高峰と謳われる騎士団の叙勲式。大理石の床に膝をつくレヴィに、団長の冷酷な声が浴びせられた。
周囲を取り囲むエリート騎士たちから、クスクスと嘲笑が漏れる。かつて共に戦うと誓った幼馴染の聖女すら、冷たい一瞥をくれただけで目を逸らした。
この世界において、強さと気高さを証明するのは「白銀」や「黄金」の魔力。
対して、レヴィの魔力は、澱んだ薄い「青色」だった。
「荷物をまとめて即刻失せろ。無能に名乗らせる騎士の位などない」
剣を剥奪され、着の身着のままで王都を追放されたレヴィは、吹き付ける雨の中、ただ一人笑っていた。
(薄汚い、か。……何も分かっていないな)
彼らが「薄い」と見誤ったその青は、極限まで圧縮され、温度が上がりきったがゆえの**「蒼炎」**。
白銀の輝きなど足元にも及ばない、万物を焼き尽くす絶対的な熱量。
「全部捨てて正解だ。これからは、俺の好きにやらせてもらう」
辺境へと向かう道中、レヴィの手のひらで、静かに、しかし苛烈に青い炎が爆ぜた。
これが、後に世界を震撼させる最強の軍勢――『青の騎士団』の、最初の一歩だった。
ご一読いただきありがとうございました。
最高峰から見放されたレヴィが、その「蒼炎」でどう世界をひっくり返していくのか。辺境から始まる彼の逆襲劇と『青の騎士団』の躍進を、これから熱く描いていきます。
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